フレッツ光はマルチセッションで使えるのプロバイダを追加してみようと思ったのだが・・・

ルーター

フレッツ光は一つの回線契約で、標準で2つのセッションまで、最大で5つのセッションまで対応している。

2セッションまで使えるということは、2つプロバイダーのアカウントがあれば同時に2つのプロバイダに接続することができるということだ。

ちなみにセッションというの以下の通りだ。

セッションとはEthernet上に張ることの出来るPPPoEセッションのことです。セッションを利用することにより、物理的に1本の回線上で複数の接続先への接続や複数サービスの利用を実現することができます。

引用:https://business.ntt-east.co.jp/service/sessionplus/s_outline.html

例えば、OCNと@niftyのアカウントをそれぞれ持っていれば、同時にそれぞれのプロバイダにPPPoE接続できるわけだ。

それって意味がある?って話だろうが、2つのLANが別々に接続できるわけだから、一つは家族用のLAN、もう一つはサーバー公開用にして外部から接続することもできるようにする・・・等という使い方だってできる。

一般の人にはあまり関係が無いと言うことなのかもしれないが、仕事用にフレッツ光を契約しているのであれば、部署毎にセッションを分けることも可能だ。

そうは言っても、一般人にはあまり関係なくて、仕事とかマニアな使い方を考えてる人向けであることは否定しない。

それでも、このページの閲覧回数が意外にも多いことを考えると、それなりにニーズはあるのだろう。

フレッツ光で複数プロバイダ契約するメリット

  • プロバイダ側のトラブル時におけるサブ回線として準備する

フレッツ光で複数プロバイダ契約するメリットを列挙しようと思ったが、一つしか思い浮かばなかった。もちろん、上述した通り、家庭用と事業用と分けるとか、部署毎に分けるとかなんてこともあるだろうが、それはかなり特殊なケースだろう。

また、プロバイダ毎にサービスが異なるため複数契約すれば、それぞれのプロバイダのサービスを受けられる。例えばメールアドレスとか、ホームページ機能とか・・・しかし、こんなことは別段プロバイダを複数契約しなくても何とでもなる話であるから、メリットとして言い難い。

最もメリットとして声高に言えるのは、プロバイダの障害時に対応できる点だ。プロバイダの障害発生時に、もう一つ別のプロバイダのアカウントがあれば、接続できる可能性が高いこと、これこそが最大のメリットだ!と言い切ろう。

昨今、何かとネットを使うため、いざ接続できなくなると、途端にいろいろな作業が滞ってしまいかねない。FX等をされているような、絶対に接続できなくてはならない人ほどおすすめできる。

そして、ネットに接続できないトラブルのほとんどは自宅のLAN内の問題かプロバイダの問題であって、物理的な光回線の障害というのは滅多に起こりえないのだ。

ちなみに筆者の場合は、一つは通常業務用として、もう一つはVPNで外部から接続しようにと考えていた。2つLANがあってそれぞれはルーターで繋がってるって話は以前書いた。その片方にはVPNで接続できるようにしたいということなのだ。そしてVPN側のネットワークは最悪外部から侵入されても大丈夫!というイメージだった。

もともとはADSLで接続していてVPNで繋がるようになっていたのだが、どうせなら回線速度が上下ともに速い光回線にしようと思い、目を付けたのがこのマルチセッションのことだ。

実際、月額500円程度でフレッツ光用に契約できるプロバイダもあるから、費用も削減できるし一石二鳥だ。

ちなみにマルチセッションで接続するためには、ルーターが2台あるか、マルチセッション対応ルーターが必要なのは言うまでもないが、フレッツ光でレンタルされる最近のルーターはマルチセッションに対応している筈だ。

ドコモ光やソフトバンク光でもマルチセッションOK

少々余談になるのだが、ドコモ光ソフトバンク光は、フレッツ光の光コラボを使ったサービスである為、光回線自体はフレッツ光そのものである。

そのため、これらの回線も2セッション使える。

ドコモ光やソフトバンク光など光コラボの多くはプロバイダがセットになってはいるが、別途別のプロバイダと契約して設定さえすれば、複数のプロバイダに同時接続できるのだ。

フレッツ光で複数プロバイダ契約するメリット おまけ編

この記事を書いたときにはPPPoE接続しかなかったというか、PPPoE接続が当たり前の時代だったのだが、2022年現在は、IPoE接続がかなり普及している。

というより、大袈裟に書けばフレッツ光ではIPoE接続しないとPPPoE接続では遅くて使い物にならない状況になっている。

筆者も現在はIPoE接続しており、この記事にあるようなことは既に行っていない。(汗

IPoE接続ではマルチセッションはできない。複数のプロバイダそれぞれにIPoE接続するということができないのだ。

そのかわりIPoE接続はセッションのカウントに入らないのでIPoE接続しながら複数のPPPoE接続をすることはできる(未確認)。

とはいえ、フレッツ光のPPPoE接続では通信速度が極端に落ちる時間があるので、悩ましいところだ。

どうしても複数のIPoE接続したいとなれば、光回線を追加で敷くしかない。

ところで、IPoE接続すると通信速度が速くなるのだがデメリットもある。今となってはあまり使わないかもしれないが、IP電話が使えないというのもその一つだろう。

例えば、@niftyでv6サービスを申し込む場合、IPv4 over IPv6に対応する為に、固定IPサービス、@niftyフォンなどは使えなくなる。もしくはIPv4 over IPv6を諦めてIPv6に対応していないサイトにアクセスする場合はPPPoE接続するという、とても中途半端な状況に陥る。

こういう場合には@niftyは今まで通りPPPoE接続しておき、別途IPoE接続するプロバイダを契約すれば、ネット回線は速いままIP電話も使えるということになる筈だ。このあたりはサポート対象外で自己責任ということになると思われる。

ひかり電話がセッションを一つ使うという噂について・・・

筆者は、上記サイトで書かれているようなこと(1つの回線上で複数のプロバイダーに同時接続(PPPoE接続))をしようと思っている。つまりは1つのLANはAというプロバイダ、もう一つのLANはBというプロバイダに接続したいということだ。

ところが、ひかり電話はセッションを1つ使ってしまうという噂を聞いた。ひかり電話と通常のインターネット回線で2セッション。これでは、2セッションを使ってしまうとひかり電話が使えない。

フレッツ・セッションプラスを申し込めば、月額300円でセッションを最大5まで増やすことはできるが、そこまでして対応したいわけではない。

そもそも、ひかり電話ってPPPoE接続してないのにおかしい・・・と思いググってみると案の定PPPoE接続していない。

ただし、電源投入時にはPPPoEセッションを使うらしい。停電が多い地域ならまだしも、筆者が住んでいるところで停電は、工事などで年に1回あるかないか程度だし、電源投入時に急いで2つのセッションでPPPoEする必要なんて全く必要ないのだから、まず問題ないだろう。

これなら、セッションプラスを申し込むことなしでプロバイダの追加ができそうだ!

NTTからレンタルされているルーターはマルチセッション対応ルーター

NTTからレンタルされているルーターは、機種毎に異なるが最近の機種なら恐らくマルチセッション対応になっている。

筆者宅に届いたルーターはPR-500KIで、この機種の場合は最大同時セッション数は5となっている。

従って、わざわざルーターを買ってきて用意しなくてもそのルーターでそのまま複数プロバイダーに同時接続できる。

詳細な説明は「機能詳細ガイド」というHTMLの説明書に書かれている。以下、PR-500KIの説明書を参考に、簡単に説明してみる。

マルチセッション云々はおいといて、プロバイダに接続するためにはIDやらパスワードやらを入力する必要がある。そこに、複数のプロバイダーの情報を登録できるようになっているので、複数プロバイダーを利用するのならここに登録する。

その際、どれをメインセッションにするか?という選択があるので、それに合わせて設定すればいいだろう。

接続モードも、常時接続なのか、要求時接続なのかなどを選択できるし、設定だけしておいて利用しないのなら、接続可のチェックボックスをOFFにしておけばいい。

最後にどのセッションを使えばいいのかをルーターに教えてやらないといけないので、パケットの振分けルールを設定する。

ただし、ここでのルール設定で利用できるのが、宛先ドメイン名、宛先IPアドレス、送信元IPアドレスだけだ。もちろんワイルドカードは使えるが、ちょっと使い勝手がいいとは言えない。

「詳細設定」で「LAN側静的ルーティング設定」という設定項目があり、こちらを利用することも可能だが、これも結局はIPアドレスで振分けるだけの機能だから、上記と同程度というところだろう。

グループ毎にという話になると、結局は、このルーターの下にもう一つルーターを設置してやらないと・・・というところなのだろうか。

ところで、マルチセッション対応ルーターはNTTからレンタルされているものだけではなく、市販されているルーターの中にもマルチセッション対応ルーターは存在する。

無線LANを使いたいなどの理由でルーターを購入するのであれば、そういうルーターを購入するのも一つの方法だ。

バッファローなら次のようなルーターなどがある。マルチセッション対応ルーターの一覧はこちらだ。

バッファローのマルチセッション対応ルーターの設定方法はこちらだ。

バッファローよりもう少し高級なものを・・・というのであればYamahaのルーターなら比較的安価だ。それでもバッファロー製と価格の比較をすると随分と差があるが、その辺は個人向けと業務用の差というところだろう。

例えばYamahaのRTX1210RTX1220になると定価は10万円を超えるのだが、セッション数も最大40とやたらと多い。ちなみにアマゾンなら10万円以下で買える。もちろん、個人で使うには少々過剰な気がするが・・・

フレッツ光は2セッション使えるんだから2セッション使っちゃえ!

どのプロバイダにしようか?って探していたのだが、結局、エキサイトを追加した。月額550円(税込)という価格にひかれてしまったわけだ。

エキサイトだと、キャンペーン適用すれば6ヶ月間は月額330円(税込)なのだが、ちゃんと使えるかどうか自信がなかったことと、1年間使い続けるかどうかも分からなかったのと、割引価格が220円×6ヶ月=1,320円と、そんなに高額でなかったのでキャンペーン適用なしで契約した。(ちなみにキャンペーン適用で1年以内に解約した場合の違約金は4,400円(税込)になる。)

エキサイトを追加して、@niftyとの2セッション同時に使えるように設定しただが、結果問題なく使えている。速度については別段問題ないレベルで動いているので調べていない。m(_ _)m

通常使う程度では何ら問題なく使えているといえる。

ネットワークは、1つのセグメントがエキサイトで接続して、もう一つのセグメントが@niftyで接続するようになっている。これは以前から変更ない。

今回ADSLを解約して、そちらのセグメントもフレッツ光に繋がるようになったことで、変更したのはこのセグメントのルーターもフレッツ光からレンタルされているルーターに繋ぐようになったということだけだ。

ネットワーク図

今回の変更は、赤い線が、ADSLのモデムからフレッツ光のルーターに変わっただけだ。両セグメントともにレンタルのルーターを介している。PPPoEはそれぞれのセグメントのルーターで行っている。

思った通りに繋がって満足だが、こうなると、両セグメントの間にあるルーターって必要なんだろうか?

NTTからのレンタルルーターで何とかできないんだろうか?という疑問が出るが・・・面倒なので放置している。

ちなみに、各セグメントにルーターがあるので、NTTからレンタルされているルーターではPPPoEの設定などはしていない。要するに2重ルーター状態だw

この状態なら、マルチセッション対応ルーターは必要ない。それぞれのルーターでPPPoE接続しているに過ぎない。

2重ルーターだと遅くなると言われるが、そんなにシビアな速度は求めていないし、実際に使用していても速度的に全く問題がないので、このままである。

更新日:2022/02/11 8:31:52

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