Chromebookが販売開始されるので、比較してみます

Chromebookは、2014年7月から日本でも企業・教育機関向けに販売開始され、2014年11月より個人向けに販売が始った。

今回は、個人向けに販売開始されているChromebookを一覧で紹介いる。Chromebook一覧はコチラ

ところで、クロームブックは、ズバリ買いなのだろうか?!

かつてのネットブックのようなイメージであれば、買うことも悪くなさそうだ。

タブレットの延長線で考えているのであれば、それも悪くない。

しかしノートパソコンを買う代わりに・・・というのであれば、一考してみる必要はありそうではある。

当たり前だが、クロームブックは、ブラウザがベースだ。

ブラウザでできることであれば、何でもできるが、ブラウザでできないことはできない。

例えば、印刷なんかは、ブラウザだけで完結しているわけではなくて、プリンタドライバが必要だが、当然クロームブック用のドライバなんてものは存在しないから、プリンタを繋いでみたところで、印刷はできない。

印刷するためには、ネットワーク経由で印刷するしかない。スマホから印刷できるようなプリンタが販売されているから、そのようなプリンタで印刷すると言うことになるのだ。

また、エクセルやワードなども、使えない。しかし、ブラウザ上で動くエクセルやワードもあるし、Googleドキュメントにもスプレッドシートはあるから、似たようなことはできるが、複雑なことはできない。

というわけで、クロームブックでは、かなり限られたことしかできないわけだ。

ところが、普段、スマホを使っている人がパソコンを使うケースを考えてみると、案外事足りたりする。

こういう人は、ブラウザでいろんなサイトを見ることが大半なのではないだろうか。

後は、メール。これは、Gmailなどのウェブベースのメールを使うか、最近は、ブラウザでメールが見れるようになっていることも少なくない。

たとえば、子供が自宅でパソコンを使う・・・と言うケースを考えてみれば、上記ができれば、問題なさそうだ。

むしろ、色々触ることができないので、都合が良いともいえる。

こう考えると、クロームブックは、全くパソコンが分からない人が使うのも悪くないのかもしれない。パソコンのことを全く知らない人が買うことは、恐らく厳しいだろうが、そばに詳しい人がいるのであれば、十分選択肢の中に入ってくるだろう。

もしくは、パソコンに詳しい人もクロームブックは良さそうだ。

まず、起動が、スマホ並に高速です。価格の割にバッテリーも十分だ。

実は筆者は、ASUS Chromebook Flip C100PAを買ってみたのだが、これが、なかなかスゴイ。

何がスゴイかと言うと、電源をOFFにしておくと、バッテリーがほとんど減らないのだ。2ヶ月ほったらかしでも数%しか減っていなかった。スリープだとどうなるのかは正直なところ確認していない。電源をOFFにしておいても、5秒くらいでログイン画面になるから、全く問題ないとうことと、月に1~2回しか使わないからというのが理由だ。

滅多に使わないが、使う時には、すぐに使いたいという勝手が思いに応えてくれているのがこのChromebookというわけだ。

これが、Windowsのノートパソコンだと、1週間も放置するとACアダプタを挿さないと起動さえしてくれない。Macbook Airは、スリープでも1ヶ月くらい持つわけだから、それと同じようには使える。

クロームブックは、リモートデスクトップが使える。これなら、サーバーや、会社のパソコンをリモートで動かしてしまうことができる。これができれば、もうクロームブックか、PCかMacかなんてほとんど関係ない。

ただし、あまり、使い勝手はよくない感じがした。

画面の解像度は、ホストに依存してしまっており、Chromebook側の解像度に合わせてくれないから、かなり使い勝手が悪いし、接続するためには、専用のソフトをホストに入れておく必要があるが、これが、なんとなく微妙な感じだ。

筆者が使った感じでは、このソフト入れると、勝手にスリープ機能をONにしてしまうようで、気がつくとスリープになっていた。スリープになると当然、リモートで接続できないから、結局使えないなんて笑えない話になる。

何か設定が悪いのかもしれないが、こういうケースもあることは予め知っておいた方がいいだろう。

日本語変換も、完全とは言えない。

これは、Chromebookの問題ではないだろうが、筆者は、ChromebookにEvernoteのアプリを入れている。そのアプリで、日本語FEPのON/OFFができないのだ。これはさすがに不便だ。

ただし、Chrome上なら問題ないから、アプリ側の問題のような気がする。そもそもEvernoteのアプリはAndroid用なのだ。文句を言ってはいけないような気もする。

そう、Chromebookは、Androidのアプリを入れることもできるのだ。

そうはいっても、筆者は、上述のバッテリーの点で、かなり満足している。たまに、メールを書いたり、Evernoteにメモしたりという程度だから、スペックはどうでもいい。それよりは、電源に繋がずにすぐ使える点の方が遙かにうれしい。

使う人を選ぶとは思うが、それなりに使えると思う。

ASUS Chromebook Flip C100PA

ディスプレイ10.1インチ WXGA(1280x800) 光沢
CPURockchip Quad-Core RK3288C
メモリ2GB
ストレージ16GB
ワイヤレスIEEE 802.11 a/b/g/n/ac
バッテリ駆動時間9時間
重量0.89kg

Dell Chromebook 11ノートブックPC

ディスプレイ11.6インチ(16:9) WXGA(1366x768) 光沢
CPUIntel Celeron 2955U
1.4GHz キャッシュ2MB
チップセットIntel HM77
メモリ2~4GB DDR3L
ストレージSSD 16GB
グラフィックボードIntel HD Graphics
ワイヤレスIEEE 802.11a/b/g/n
バッテリ駆動時間10時間
重量1.32kg

詳細はコチラ

Acer ChromeBook C720

ディスプレイTFT 11.6インチ(16:9) WXGA(1366x768)
CPUIntel Celeron 2955U
2コア/2スレッド 1.4GHz キャッシュ2MB
チップセットIntel HM77
メモリ4GB DDR3L
ストレージSSD 16GB
グラフィックボードIntel HD Graphics
ワイヤレスIEEE 802.11a/b/g/n
バッテリ駆動時間8.5時間
重量1.25kg

詳細はコチラ

ASUS ChromeBook C300MA

ディスプレイTFT 13.3インチ WXGA(1366x768) 非光沢
CPUIntel Celeron N2830
2.16GHz キャッシュ1MB
チップセットIntel HM77
メモリ4GB DDR3L
ストレージeMMC 32GB
グラフィックボードIntel HD Graphics
ワイヤレスIEEE 802.11a/b/g/n/ac
バッテリ駆動時間10時間
重量1.4kg

ASUS Chromebook 詳細はコチラ

DELLとACERはほとんど同じようなスペックですが、ASUSは、微妙にことなります。画面サイズも大きいですし、SSDではなくてeMMCを使っていたり、無線LANも802.11acに対応していたりします。eMMCは、SSDより遅いですが、その分消費電力が低くサイズが小さいメリットがあります。CPUもASUSは、N2830を使っています。性能的に大きな違いは無さそうですが、若干N2830の方が劣りますが、消費電力は若干よさげな印象です。13インチのディスプレイを搭載していることもあってパフォーマンスより消費電力を減らすことを選んだのでしょう。Chromebookは基本的にブラウザを使うだけのOSですから、それほどのパフォーマンスを求められないということもあるのでしょう。

従って、DELLとほぼ同じバッテリ駆動時間を実現しています。

また、ASUSは、カラーバリエーションもあって、子供に使わせるのもいいのかもしれませんね。

なお、DELLは液晶パネルが明記されていませんが、IPSでは無さそうです。(^_^;

ところで、上記のクロームブックはもちろん、東芝など日本未発売のクロームブックも、アマゾンなら購入することが可能です。

更新日:2015/03/16 14:08:31

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