Windowsタブレットの代表はSurface
iPad発売以降タブレットが人気となっているが、iOSやアンドロイドでは、いざというときに勝手が悪いとか、Windowsでないと動かないソフトがあるなどの理由もあり、Windowsタブレットが人気で、たくさんの機種が登場している。
また、格安SIMの普及もあり、SIMフリーのタブレットPCなら、安価に、どこでもモバイル通信ができるタブレットが持てることにもなった。
Windowsタブレットの場合、実は、RetinaディスプレイのiPadに見慣れた人にとっては、解像度が物足りない機種が多く、タブレットとしては、あまり美しいとは言えない機種が多いのが実情ではある。
12インチで2160x1440の解像度をもつSurface3の登場以降は、Windowsタブレットの解像度も上がってきたので、今後は、Retinaディスプレイ並になってきそうだ。
Windowsタブレットは、タブレットとしてよりも、PCとして使いたいニーズが多いのか、2in1の機種が多いのも特徴だ。
2in1だと、タブレットというよりは、ノートパソコン向けのCPUが搭載されているので、動作が遅いと言うことは全くないが、タブレット単体で使うことを前提にしたWindowsタブレットの場合、CPUがAtomなどになるため、どうしてももっさり感がつきまとう。
タブレット端末としてはWindowsタブレットの場合、ブラウジングやせいぜいメールが中心かと思われるので、Atomでも問題なさそうだが、重たいソフトも動かしたいと言うことであれば、メモリなども含めてよく検討した方がいいだろう。
SIMフリーのWindowsタブレット
最近の格安SIMの普及もあり、SIMフリーのWindowsタブレットが欲しい人も多いだろう。実際、モバイルルーターを別に持つと、ルーターのバッテリーの管理の必要もあるし、そもそも出かける時に忘れるなんてことがあるわけだ、タブレットだけでLTEでデータ通信ができれば、そんな心配も不要なのだ。
では、SIMフリーのWindowsタブレットはどのくらいあるのかというと、実は、ほとんど無いのである。
DELL Venue 8 Proくらいしかない。2in1ではLet's noteなどチラホラ登場してきているし、SIMフリーのタブレットという条件ならたくさん登場してきているし、Windows Phoneも2015年以降、盛り上がりそうなので、今後に期待したいところだ。
Windowsタブレットは2in1が基本
Windowsというと、やはり、マウスとキーボードは使いたいと言う人が、現時点では大半なのではないだろうか?
タブレットとしてであれば、Windowsでなくても、iOSやアンドロイドで十分だったり、既にそれらを持っていて、わざわざWindowsタブレットに買い換える必要もないという人が多いのだろう。
結果として、Windowsタブレットは、WindowsタブレットPCともいえる2in1が中心になっている。メーカーにしてもアンドロイドは無料で使えるわけだから、当然、Windowsタブレットよりアンドロイドタブレットを販売した方が安い価格設定が可能なのだ。
ただし、マイクロソフトも、Windows8 with Bingという格安なOSを登場させているので、2015年は色々な動きがあるのかもしれない。
WindowsタブレットはタブレットPCであってタブレットはない・・・
Windowsタブレットを使ってみると、やはり、それは、Windowsであって、タブレットはないと感じるのではないだろうか。タブレットPCという呼び方がピッタリなのかもしれない。
タブレットは、どうしても大きな画面のスマホという側面を持つ。それは、やはりアプリの存在がそうさせるのだと思うが、逆に考えると、アプリの充実があってこそのタブレットだろう。
iPadやアンドロイドのタブレットの場合は、スマホのアプリがそのまま動いたり、気の利いたアプリなら、大きな画面に対応しているので、タブレットで使っていても違和感なく使える。
ところが、Windowsタブレットの場合は、圧倒的に、アプリが少ないし、良くも悪くもWindowsのソフトが動く。Windowsのソフトが動くということは、アプリを使わなくてもいいわけだ。
筆者自身、Surface3やSurfaceRTを使っているが、やはりiPadとは使い方が違うように思う。ほとんどをノートパソコンの如く動かしている。但し、マウスは使わないで、画面をタッチするわけだが、Windowsソフトを指先のタッチで操作するのは、少々難がある。
残念ながら指が太すぎるのだ。Surfaceの問題なのかどうかは分からないが、反応も今ひとつな印象だ。
タッチペンなどを用いればいいのだろうが、それは、それで面倒だ。リビングでゴロゴロしながら、ちょっと使うのに、わざわざタッチペンを持つというのは、どうも馴染めない。
結局使い勝手の悪いタブレットとなりがちだ。
他にも、設定の問題とも言えるのだが、休止状態になってしまうと、瞬時に使うことはできない。
ちなみに、Windows10なら起動するのと休止から復帰するのは時間的にはほとんど変らない。
スマホのように電源ボタンを押したら瞬時に動くというのが、タブレットに期待されていることの一つだと考えれば、この時点でかなり使い勝手が悪い。
筆者自身、たったこれだけのことで、SurfaceはやめてiPadに戻ろうと考えたものだ。
そのくらい、イライラさせられる。少なくとも筆者にとってタブレットとは大きな画面のスマホのイメージだったようだ。
それでも、Windowsタブレットには、Windowsタブレットならでは良さがあり、それは、WindowsだからノートパソコンにできてWindowsタブレットにできないことは無い。
例えば、ちょっとした出張になら、Surface 3にキーボードを付ければ十分対応できるのではないだろうか。
それなら、Windowsタブレットはおすすめできるが、iPadでWindowsのソフトも動くようなイメージで検討しているなら、それは、期待外れになる可能性は十分にありそうだから、もう一度、よく考えてから検討することをおすすめする。
Windowsタブレットは、総じて画面が大きめだ。12インチクラスが多いように思うが、タブレットとして持つ場合、12インチクラスは少々大きい印象だ。筆者の個人的な感想で言えば、タブレットは10インチ前後の大きさが一番しっくりくる。もちろん画面サイズは大きい方がいいわけだが、持ちやすさ、持ち運びの時の利便性などを考えると、一概に大きい方がいいとは思えないのだ。
大きさについては個人個人の使い方によって感じ方は違うだろうから、どのサイズがオススメだとかは書かないが、持ち運ぶ端末としてのタブレットの場合、大は小を兼ねるわけでもないので、そのあたりは、購入前に十分考慮した方がいいだろう。
12インチクラスのWindowsタブレットを検討すると言うことになれば、Windowsタブレットのみならず、2in1を検討してみることもおすすめしたい。2in1はノートパソコンよりは重いし、タブレットとしても重いので、やや中途半端な感じがしなくもないのだが、Windowsタブレット自体がそういう傾向があるわけだし、Windowsを使うという点でいれば、やはりクラムシェル型のノートパソコンの方が使い易い。そうなると、2in1パソコンを検討してみても損はないだろうというところだ。
と、まあ、あまりWindowsタブレットはタブレットとしては、おすすめしてはいないのだが、Windowsタブレットならではの特長としては、Flashに対応している点が挙げられよう。
Flash対応のタブレットはWindowsだけ
以前は、Androidでも対応されていたFlashだが、今では、対応しなくなっている。そのため、Flashに対応しているタブレットは、Windowsタブレットだけなのだ。
各ホームページは、次第にFlashを使わなくなりつつあるが、それでもまだまだFlashを使ったサイトも多い。また、ブラウザゲームは、古いブラゲであるほど、Flashで作られているので、タブレットでSNSゲームなどをするという人は、Windowsタブレットはおすすめのタブレットと言ってもいいのかもしれない。
おすすめWindowsタブレット比較ランキング
Surface 3
おすすめ度 | |
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機能・動作 | |
ディスプレイ | |
価格 |
MicrosoftのノートパソコンにもなるWindowsタブレットだ。
当初LTE版のみの販売となっていたが、WiFi版も登場している。
Surface 3のスペック
CPU | Atom x7-Z8700 1.6GHz |
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OS | 64ビット版Windows 8.1 Update |
寸法・重量 | 267mm×187mm×8.7mm / 641g |
RAM | 4GB、8GB |
ストレージ | 64GB、128GB |
ディスプレイ | 10.8インチIPS(3:2) 1920x1280 214ppi |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 |
センサ | GPS、Assisted GPS、GLONASS、近接、加速度、ジャイロ、電子コンパス、照度 |
対応周波数 | LTEバンド 1/3/8 WCDMA 1/8 nanoSIM |
Surface 3の販売サイト
販売サイト | 価格 | 備考 |
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ワイモバイル | 81,800円~ | タイプカバープレゼントキャンペーン中 |
マイクロソフトストア | 81,800円~ | セット販売での割引あり |
Venue 11 Pro 7000シリーズ
おすすめ度 | |
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機能・動作 | |
ディスプレイ | |
価格 |
DELLのWindows 8.1を搭載したWindowsタブレットだ。新しいシリーズになって、SIMフリー版が登場した。LTEバンドの1~5/7/8/13/17/18/19/20に対応している。周波数帯についてはコチラを参照していただきたいが、LTEバンドの1,3,19はドコモに対応している。クアッドバンドではないが多くの格安スマホがこの3つに対応していることを考えると、格安SIMをさしても十分実用範囲だといえる。LTEモデルは3Gには対応していない。
重さは757.3gと、決して軽くはないし、比較的大きな筐体なタブレットとなっている。
Core M搭載で、ファンレスとなっていることも影響しているのだろう。しかし、タブレットの場合、Atom搭載のことが多いが、Core M搭載であるため、もっさりとした動きになりがちなタブレットとしては、軽快に動作してくれるだろう。
バッテリーに関しては、SSD搭載などもあり、あまり期待できないかもしれない。公称値としては8時間くらいのようだが、5~6時間というのが実際のところのようだ。
ドッキングステーションもあり、オフィスなどをつかうような事務的な仕事ならこれ1台でできてしまうだろう。そして、格安SIMを刺して持ち出すこともできる。そんなタブレットというところだろう。
Venue 11 Pro 7000シリーズのスペック
OS | Windows 8.1 |
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寸法・重量 | 279.8mm×176.4mm×10.75mm / 757.3g |
メモリ | 4GB |
ハードドライブ | 128GB SSD |
ディスプレイ | 10.8インチTFT 1920x1080 204ppi 10-pt電容量式 タッチ付き |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 |
対応周波数 | LTEバンド 1~5/7/8/13/17/18/19/20 |