dynabook V82

10年ぶり以上にdynabookを買った。

見た目はいかにもダイナブックという印象で、Macbookのような洗練された感じは全く無い。

カフェで使っても全くどや顔はできそうにない。色もくすんだ色で、魅せる要素は全く無いと言い切ってしまおう。

見た目で選ぶ人なら、まず選択肢には入ってこないだろう。

しかも、2in1というタイプのPCだ。2in1というと、はっきり言ってしまえば、タブレットとしてもクラムシェル型ノートPCとしても中途半端な存在だと筆者は考えているが、dynabook V82はその2in1だ。それでも購入したのにはもちろん理由がある。

まず、dynabook V82の見た目は完全にクラムシェル型ノートPCだし、使った印象もクラムシェル型ノートPCと言って全く問題ない。

クラムシェル型ノートPCだけどタブレットとしても使えるという印象だ。

実際、タブレットとしては約1.1kgは重い。少なくとも筆者はタブレットとしては全く期待していない。

タッチ対応のクラムシェル型ノートPCというイメージで購入することにした。

一体何が気に入って買ったかというと、まずは何より、バッテリー駆動時間が17時間という点だ。そして、タッチ対応で約1.1kg という重さ。CPUはCore iシリーズが搭載されている点。そして横幅が30cm未満だという点だ。

これでほぼ筆者の心は傾いた。しかも指紋認証も付いている。

横幅30cmは、カフェなどで使う限界の大きさだと筆者は考えている。これ以上だと、カバンから出すのも億劫だし、出した後も肩身が狭い。画面が大きければ大きいほど人に見られ易くもなる。外で使うPCという点でみれば、28cmくらいまでにしたいくらいだ。

筆者の場合、日頃ノートパソコンで仕事をすることはほとんどない。どちらかというとノートパソコンは出張時に持って行く程度で、その際も基本的にはメール位しか使わない。緊急時にはフルに仕事ができる状態にはしてあるが、ノートパソコンの狭い画面に向かって仕事をしようという気にはならない。

それでも、記事を書いたりくらいはする。従って原則として、ブラウザとEvernote、秀丸エディタが動けばまあ問題ない。従ってCore mのCPUでもあまり問題はない。さすがにAtomではダメだ。

AtomのPCでWindowsはあまりにも荷が重い。ブラウザくらいしか使わないと言ってもそれでもストレスが溜まる。

それなのにCore iが搭載されていることにひかれたのは、今すぐではないが、いずれ、デスクトップPCの代わりにできないかと考えているからだ。

日頃は上述のソフトの他もエクセルとFirewoksくらいしか実はほとんど使わない。時々Visual Studioを使ったりもするが重いソフトという点でみれば、そのくらいだ。後は軽いソフトばかりだから、PCのスペックはあまり問わない。

それでも、エクセルの起動一つとっても速いPCを使った方がストレスはないので、リプレイスするならCore iシリーズだろうとは考えているのだ。

従って、ノートパソコンでもほとんど問題ないと考えている。ノートパソコンにモニターとキーボードを繋いで使っておけば、出張時にもそのまま持って行けるだろうと思っているわけだ。

そのため、dynabook V82がそれなりに使えそうだったら、リプレイスしてみようと考えている。

ダイナブックV82レビュー

ダイナブックV82が届いたので、早速レビューをしたい。

といっても、まだ、ざっと現物を見回した感想というところだ。

2in1というとAtomが搭載されたものが多かったのも2in1が気に入らない点だったのだ。その点、dynabook V82なら全く問題ない。Core iシリーズが搭載されている。

ただし、価格は少々高い。上記のような用途で使うには高い印象はなくはないが、バッテリー駆動時間に完全にやられた。

スペック上17時間と書いてあっても17時間もたないことは分かっている。Macbookならスペックに近い駆動時間動いてくれる印象だが、Windows搭載PCでスペックと差がないPCは見たことがない。

正直なところ半分くらいだろうと思っている。しかし、半分でも8時間半なのだ。

8時間半も動いてくれたら、一日中使える。筆者の場合でいえば8時間半も一気に使うことはまずはない。しかし、4時間だと足らない。4時間でも構わないのだが、ギリギリ4時間だとやはりバッテリーが持つだろうか?と心配しながら作業することになるので、それはできれば避けたいのだ。

以前、13インチのMacbook Airを使っていたことがあるが、このバッテリー駆動時間の点で言えばMacbookは最強だ。

あまり気にする人はいないようだが、使っていない時にほとんどバッテリーが減らないのもMacbookのスゴイところだと思っている。Windows PCだとバッテリーが100%の状態で、電源を切っていても1週間もすると0%になっているPCも少なくない。半分残っていたら褒めてやりたいくらいだ。

使った印象としては、バッテリー節約機能をONにしていないと、17時間に近い駆動時間は実現しないようだ。

ノーマル状態だとバッテリー残量90%で推定残り時間が12時間ほどと出る。それをバッテリー節約機能をONにすると18時間となる。

また、起動後すぐの場合、バックグラウンドでWindowsアップデートなど様々なアプリが動くため、推定残り時間はかなり少なく出るが、それらが一通り終わってエディタ程度のとなると、ぐっと推定残り時間が増えてくる。

ちなみにバッテリー節約機能をONにすると、バックグラウンド動作とプッシュ通知が制限されるそうだ。筆者的にはあまり必要なさそうに思うので、ずっとONでもいいかと思っているが、通知の設定を極力OFFにしておけば節約になるのかもしれない。

バッテリー駆動時間としては、やはり半分くらいと考えた方が良さそうだ。筆者が、VisualStudioなどを使った感じだと、4時間ほどで50%まで減る感じだ。使い切るまでだと8時間くらいはいけそうだろうか。なかなか17時間は遠い印象だ。

ちなみにこの間ほとんどファンが鳴ることはなかった。

キーボードは妥協しないで欲しかった

横のキーピッチは19mmある。縦は残念ながら19mmない。定規で測った感じだと16.5~17.0mmくらいだ。

Let's noteほどの違和感は感じないが、それなりに違和感はある。それでも、フルピッチのキーボードを使った後に触っても、それなりにしっかり叩けるので、妥協できないわけではない。

キーボードを叩いた音はあまり煩くなくストロークも十分ある印象で、使いにくい感じはしない。縦のピッチさえ慣れれば問題ないレベルにし上がっている。個人的には好きなタイプのキーボードではあるが、キーボードは好みがあるだろうから、絶対いいとは言わない。

キータッチが悪くないだけに、縦の高さが少し足りないのはとても残念だ。Let's noteにしてもそうだが、Windows PCはキーボードを何故簡単に犠牲にしてしまうのかが理解できない。Appleが絶対しないようにキーボードはユーザーが最も触る部分だと思うのだが、その使い勝手を犠牲にしていいんだろうかと思う。

攻めてアルファベットのある中の3行だけでいいからフルサイズにして欲しかった。そう考えるとわずか1cmほどだ。どうしてもダメなら筐体を1cm大きくしてでもフルサイズのキーボードを載せて欲しかったと思う。本当に残念に思う。

ただし、半日くらい使うと、さほどの違和感無く使えるようになるし、フルピッチのキーボードを使った後でもそんなに違和感を感じなくなったので、やはりLet's noteほどの違和感はないと思われる。たぶん問題ないレベルに仕上がっていると言える点は補足しておきたい。

タッチパッドは、まあ、普通かな。取り立てて褒める点はないし、そんなに悪くもない。

ただし、筆者的には、3本指で横にスワイプした場合に「進む」とか「戻る」などに対応できないのは、ちょっと辛い。その点だけは何とか対応して欲しいと思っている。マウスを繋いでいれば問題ないのだけど、繋いでいないときもこれができないとマウスカーソルをいちいち移動させないといけないのでとても煩わしい。仕方がないので、BSなどとりあえずは対応しているが、慣れるのかどうかは不明だ。

顔認証はなかなか使える。これでログインできるようになると、他のPCでパスワードを入力するのがとても煩わしく思う。

精度もPCに向かっての位置が前後左右にズレると認証されにくいようだが、まあ何とかなるレベルで、へんな姿勢をしていない限りは大丈夫のようだ。ちなみに余談となるが、筆者は仕事中メガネをかけるが、メガネはあってもなくても認証はできた。当然か。

USB Type-Cアダプターが付属しているのだが、これには残念ながらType-Cのコネクタが付いていない。

本体にもType-Cコネクタは一つしか付いていないため、充電しながらType-Cの周辺機器を使うことはできないのだ。 Type-Aコネクタを本体につけたのは理解できるが、このUSB Type-CアダプターにType-Cコネクタをつけなかった点は理解しがたい。これにつけないのであれば、せめて本体に2つType-Cコネクタが欲しかったと思う。

Type-Cのコネクタが足りない点は、とりあえずハブを探してみようと思う。

こうしてみると、いくつか本当に残念な点があるが、概ねよく仕上がっている2in1であることは間違いない。何よりバッテリー駆動時間は突出しているので、これだけを理由におすすめしてもいいくらいだ。

東芝ダイレクト

簡単なパフォーマンスチェックでWinSATの結果を紹介している。

プロセッサ7.6
メモリ7.8
グラフィックス5.6
ディスク7.7

全体的に高いが、HP EliteBook Folio G1と似たような感じだろうか。さすがにCore mのHP EliteBook Folio G1に対しては高速だが、ディスクはHPの方はPCI Express x4ということで、残念ながら及ばない。

そのため、CrystalDiskMarkの結果は予想通りあまりぱっとしないので、期待しない方がいいだろう。

結論としては、ビジネス用途としては十分なパフォーマンスをもっており、またバッテリー駆動時間もスペック上ほどではないが十分長いので、とてもおすすめできる。

しかし、もう少しワンランク上の使い方となるとちょっと物足りないのかもしれない。

2in1である点を考えると、ビジネス用途的な使用を前提に設計されていると思われるので、よく仕上がっていると思う。

Type-Cのコネクタが2つ無い点と、キーボードの縦のピッチなど、細かな改善点はいくつかあるが、バッテリー駆動時間に免じて我慢しようと思う。

ファンレスということでHPの方が静音性は高いが、キーボードのクリック音はこちらの方が静かだろうか。また、文字入力をしているだけならファンの音は全く聞こえないので、ファンレスでなくても全く問題ない。

更新日:2017/02/13 12:46:51

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