フレッツ光のおすすめプロバイダ
フレッツ光は物理的な光回線であるため別途プロバイダと契約する必要がある。もしくは、プロバイダを通じてフレッツ光を申し込むこととなる。
後者の場合は、プロバイダにフレッツ光の回線使用料を一緒に支払えるため面倒が少ない。今なら光コラボを利用した方が安価になりやすい。
プロバイダ選びは、料金のみならず通信速度にも影響するため慎重に選びたいところだが、フレッツ光に対応しているプロバイダは300社以上存在している。
このページではおすすめのプロバイダを比較しながら紹介している。
フレッツ光のおすすめプロバイダはここ!
この後に、長々とフレッツ光のおすすめプロバイダを選んだ理由を書いてはいるが、理由なんてどうでもいいという人も多いので、まずはいきなり結論を書いておく。
フレッツ光を契約するならIPv6のIPoE接続に対応している大手プロバイダがおすすめだ。大手プロバイダなら工事費もキャンペーン等で無料になる可能性が高い。
光コラボにするのか、フレッツ光+プロバイダの組み合わせにするのかは自由に選んで貰えばいい。
既にフレッツ光回線を敷いていてプロバイダだけを検討しているのなら、そのままプロバイダだけ変更してもいいが、もしまだフレッツ光を契約していないのなら、光コラボにした方が安いしキャンペーンも実施されているので素直におすすめする。
ただし、光回線はスマホの料金とセットで考えた方がトータルコストは安くなる。
どの位の料金の差が出るかはこちらで紹介しているので参照して欲しい。
ドコモのスマホを使っているのならドコモ光、ソフトバンクのスマホを使っているのならソフトバンク光にしておけばいい。auならauスマートバリューに対応しているビッグローブ光、So-net光プラス、nifty光などがおすすめだ。
ドコモ光を選んだ場合には、更にどのプロバイダがいいのか考えなくてはならないが、ドコモ光で選べるプロバイダの多くは大手プロバイダなので、結局はフレッツ光+プロバイダの組み合わせで選ぶのと同じプロバイダになる。
ドコモ光も含めたフレッツ光のおすすめプロバイダは下記のとおりだ。
この4社から選んでおけばいいだろう。いずれのプロバイダもシェアで上位に位置する。中でもBIGLOBEはキャンペーンも積極的なこともあり最もおすすめだ。
@niftyも悪くないが家電量販店ノジマ傘下になってから元気がないのが気になる。筆者は@niftyを使っているがPPPoE接続だとかなり遅い。ただしIPoE接続にしてからは特に遅いという印象はない。おそらく他のプロバイダも同様で、現状フレッツ光を利用するのならIPoE接続は必須といえる。
OCNは他の2社と比較すると若干料金が高めだが、シェアNo.1でNTTのプロバイダというダントツの安心感でおすすめだ。
GMOとくとくBBはキャンペーンが盛んなこともあり最近は人気となっている。口コミも悪くはないので選択肢に入れてもいいだろう。
Yahoo!BBやNTTぷららもシェア上位だが、Yahoo!BBはどちらかというとソフトバンク光のプロバイダというイメージだ。
NTTぷららは玄人好みな感じで一般的とはいいがたい。キャンペーンもあまり積極的ではない。
So-netもBIGLOBEほどではないがキャンペーンも多くおすすめなのだが、フレッツ光よりはNURO光に注力している印象だ。
実際、So-netはドコモ光のプロバイダ事業はNTTぷららに譲渡しており、ドコモ光を選んだ場合はSo-netを選べない。フレッツ光回線でSo-netを選ぶ場合は基本的に光コラボのSo-net光プラスのみと言えるだろう。
フレッツ光キャンペーンでお得に契約
フレッツ光単体のキャンペーンはあまりないのだが、光コラボのキャンペーンは盛んだ。
光コラボの中でも複数のプロバイダから選べるドコモ光は最もキャンペーンが盛んなので、キャンペーンを上手に活用したいところだ。
フレッツ光キャンペーン比較ランキング【2024年11月】
フレッツ光関連のキャンペーンは、光コラボのキャンペーンが中心だ。
中でもドコモ光のキャンペーンが多い。というのも、ドコモ光は複数のプロバイダがあるため、そのプロバイダがそれぞれキャンペーンを実施しているため、キャンペーンが多くなるのだ。
そもそも、フレッツ光をキャンペーンで比較して契約するより、自分のスマホのブランドに合わせた光コラボを選んだ方が、トータルの支払い額は安くなることが多い。それは契約期間が長くなれば長くなるほどその傾向が強いのだ。
多少面倒があってもいいのなら、光回線を2~3年で乗り換えてもいいだろう。光回線を切り替えるとなると工事が発生したりして大変だが、フレッツ光回線を使っている光コラボの切り替えなら簡単に切り替えできる。
しかもキャンペーンで安くなる可能性が高いのだから、検討してみる価値はあるだろう。
- 人気順
- キャッシュバック順
ビッグローブ光キャンペーン
ビッグローブ光では40,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。ただし3年プランのみが対象だ。
月額大幅割引を選ぶこともできる。この場合、毎月1,628円割引が12ヶ月間されるのでキャッシュバックキャンペーンの方がお得ではある。
他の光コラボ事業者からの乗り換え(再転用)でも適用されるが、フレッツ光からの転用の場合はキャッシュバック特典のみの選択となる。
キャッシュバックは12ヶ月目となるが、その対象月の初日に受取手続きの案内メールが届く。
新規工事費19,800円についても分割払い分を毎月値引きして貰えるので実質無料だ。ただし、中途解約の場合は残金を一括払いする必要はある。
IPv6対応の無線LANルーターも1年間は0円(13ヶ月目からは550円/月必要)となっている。
auスマホを利用しているならauスマートバリューで利用料金が割引になる。
3年プランでは、契約更新月以外での解約の場合11,900円(不課税)の違約金がかかる。
このキャンペーンは11月30日まで!
SoftBank光 キャンペーン(GMOとくとくBB)
GMOとくとくBBで新規にソフトバンク光を申し込むと37,000円のキャッシュバックとなるキャンペーンを実施中だ。もしくは32,000円キャッシュバック+WiFiルーターを選ぶこともできる。
ただし、事業者変更や転用による申し込みの場合はキャッシュバックは16,000円(10,000円+WiFiルーター)となる。なお、キャッシュバックは開通後最短2ヶ月で振り込まれる。
加えてソフトバンク光の公式キャンペーンによって、引越し先で新規契約なら、回線工事費を最大26,400円分割り引いて貰える。
SoftBank光 キャンペーン(Yahoo!BB)
新規にソフトバンク光を申し込むと25,000円のキャッシュバック(普通為替)となるキャンペーンを実施中だ。
加えてソフトバンク光の公式キャンペーンによって、引越し先で新規契約なら、回線工事費を最大26,400円分割り引いて貰える。
OCN for ドコモ光
OCN for ドコモ光では20,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。
新規・転用・事業者変更いずれも対象となる。
キャッシュバックの登録案内メールは開通月の翌月下旬に送られてくる。
dポイント2,000ptプレゼントやドコモ光新規工事費は無料となる。
加えて、OCNならでは特典は以下の通りだ。
- IPoE対応WiFiルーターのレンタル(OCN v6アルファ)がずっと無料
- ホームネットセキュリティ(220円)が12ヶ月無料
- OCN開通とことんサポートの初回訪問サポート無料
- 総合セキュリティサービスのマイセキュア(275円)が12ヶ月無料
なお、OCNはドコモ光タイプBとなるため、月額料金はファミリータイプで5,940円(税抜5,400円)/月、マンションタイプは4,620円(税抜4,200円)/月となる。
GMOとくとくBB×ドコモ光キャッシュバックキャンペーン
GMOとくとくBB×ドコモ光では最大35,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。しかもご連絡日時を平日の14~17時に指定した場合は500円増量される。
ただし、35,000円キャッシュバック為にはひかりTV for docomotとDAZN for docomoのオプションに加入する必要がある(2年割セット料金で4,455円/月)など、オプションの申込の組み合わせでキャッシュバック金額が下がり、全くオプション加入しない場合は5,500円キャッシュバックとなる。
もしくは、他社からの乗り換えであれば、解約違約金補助として20,000円キャッシュバックが得られる。
ドコモからはdポイント2,000ptプレゼントされる。また、2年契約更新の度にdポイントが3,000ptもプレゼントされる。
加えて、V6プラス対応ルーター(BUFFALO製WSR-2533DHP3、NEC Aterm WG2600HS2、ELECOM制WRC-2533GST2)のレンタル(月額330円)と訪問サポートがそれぞれ無料になる特典も付いている。ただし、どちらも別途申し込みが必要だ
@nifty with ドコモ光キャンペーン
@nifty光では20,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。新規・転用・事業者変更のいずれも対象となる。
以前はオプション加入が必須だったが、現在はオプションに加入しなくても20,000円のキャッシュバックとなっている。
なお、キャッシュバックは12ヶ月だったのが8ヶ月目に早くなっている。
他にもdポイント2,000ptプレゼントの他、IPv6対応WiFiルーターエレコム製(WRC-1167GS2H-B、WRC-1167GST2、バッファロー製WSR-1166DHPL2)、I-O DATA製WN-DX1200GRのレンタル料が契約中は無料、新規工事料が無料になるなどの特典がある。
So-net光プラスキャンペーン
So-net光プラスでは新規申し込みで最大で60,000円キャッシュバックキャンペーンを実施している。
対象になるのは、フレッツ光回線を利用していない人だけだ。現在フレッツ光回線を利用していて転用や事業者変更をする場合は40,000円のキャッシュバックとなる。
なおキャッシュバックの時期は、サービス開始から3か月後と、12ヶ月後の2回の分割で実施される。
さらに月額料金が1ヶ月目は900円、2~36ヶ月目は726円の割引となる。
その他特典として、V6プラス対応ルーターのレンタルと総合セキュリティソフトS-SAFEが永年無料となるほか、無料訪問設定サポート1回分が無料になる。
ただし、フレッツ光からの転用、他の光コラボからの再転用の場合は、24ヶ月間の割引が戸建ては2,358円、マンションは2,148円と減額になる。その他の特典は変らない。
なお、So-net光プラスは36ヶ月の契約期間が設定されており、契約更新期間以外での解約の際には20,000円(不課税)の解約金が必要となる。
@nifty光キャンペーン
@nifty光では最大30,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。ただし、新規契約の3年契約のみが対象となり、転用や事業者変更は対象外となっている。
キャッシュバックの金額だけでも3年プランの方がお得なのだが、3年プランなら2~31ヶ月目の月額料金が660円(戸建て)割り引かれる。光回線は一度契約すると乗り換えたりはしないケースが多いだけに3年プランの方がおすすめだ。
なお、キャッシュバックは開通月を含む6ヶ月目と12ヶ月目に15,000円ずつ振り込まれるが、5ヶ月目に受取口座等の登録の案内メールが届く。
工事費は戸建ての場合で19,800円(660円/月×30回)となっている。
ほかには、オプションを申し込んだ場合も割引が受けられる。@nifty Wi-Fiルーターレンタルサービス(550円/月)は最大25ヶ月、常時安全セキュリティ24(550円/月)は最大12ヶ月、@nifty光電話(550円/月)と@nifty詐欺ウォール(550円/月)は初月が、それぞれ無料となる。
auスマホを利用しているならauスマートバリューで利用料金が割引になる。
SoftBank光 キャンペーン
他社からの乗り換え新規で工事費最大24,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施している。これは工事費が無料になるキャンペーンだと思っておけばいいだろう。
光コンセントがなく、新規にSoftBank光に申し込み派遣工事がある回線工事費26,400円の場合24,000円キャッシュバックもしくは月額料金1,100円を24ヶ月間割引を選べる。
派遣工事があっても光コンセントがある回線工事費10,560円の場合には10,000円をキャッシュバック(普通為替)または1,100円×10ヶ月割引となる。派遣工事がない回線工事費2,200円の場合は2,200円キャッシュバックまたは1,100円×10ヶ月割引となる。
なお、こちらのキャンペーン適用には、他社のサービスを利用していたことが確認できる書類などの画像が必要だ。
さらに、他社から乗り換える場合には、他社への違約金・撤去工事費を満額還元するSoftBank あんしん乗り換えキャンペーンも実施している。
フレッツ光のプロバイダ比較のポイントは速度と料金?!
300社以上もあるプロバイダなので、一長一短がある。そのためプロバイダを比較するには、何を基準に比較するかを決めておかなくてはならない。
プロバイダ比較のポイント
- 料金
- 通信速度
他にはサポートやオプションなど細かな比較ポイントはあるがどのプロバイダを選んでも似たようなものだ。
やはり、プロバイダ比較のポイントは、料金と通信速度の2点となるだろう。
フレッツ光の通信速度が遅い!と感じているのなら・・・
フレッツ光には色々なプランがあり、また、プラン名が似ているので、とても分かりにくい。NTT東日本と西日本では微妙に名称が異なっているので、余計にややこしい。
戸建てタイプのプランと速度の一覧が下記の通りだ。マンションタイプの場合でも以下のプラン名のファミリーという部分をマンションに置き換えれば同じだ。
プラン名 | 最大受信速度 |
---|---|
フレッツ 光クロス | 10Gbps |
フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ | 1Gbps |
フレッツ 光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ | 1Gbps |
フレッツ 光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼 | 1Gbps |
フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ | 200Mbps |
フレッツ 光ネクスト ファミリータイプ | 100Mbps |
フレッツ 光ライト プラス | 100Mbps |
フレッツ 光ライト ファミリータイプ | 100Mbps |
これから契約するのであれば、恐らくはギガラインタイプかギガファミリーになると思われ通信速度は1Gbpsなのだが、現状契約している人で思うように速度が出ないという人はもしかするとファミリー・ハイスピードタイプなど100~200Mbpsしか出ないプランの可能性もある。
例えば、フレッツ光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプは、通信速度が最大でも200Mbpsとなっており、今となっては決して速くはない。
そのため、1Gbps以上のプランに乗り換えれば速くなる可能性はあるが、後述する理由によって速度が上がらない可能性の方が高い。
別の通信速度改善方法としては、フレッツ・V6オプション(月額利用料無料)に申し込むことで最大1Gbpsでの通信が可能となる。もちろん、プロバイダが対応している必要がある。
IPv6にすると物理的な通信速度が上がる可能性があるだけではなく、混雑する時間帯の速度低下もかなり抑えられる印象がある。
フレッツ光が遅い根本的な理由/同じ回線でも通信速度はプロバイダ毎に異なる!
フレッツ光の光回線を使っているのだから、本来光回線の物理的な品質については、基本的にフレッツ光であればどのプロバイダを選んでも同じであるが、プロバイダによって通信速度に差が出るのは間違いない。
ユーザー数、設備、通信方式などで通信速度は変わってくる。
夜間など混雑する時間帯はとても遅くなるボトルネックと考えられているのは、以下の図の網終端装置だ。簡単な図ではあるが、概ねこんな感じでインターネットに接続する。
問題なのがこの網終端装置で、最近のフレッツ光回線の遅さはこの網終端装置が混雑することに起因している。
この網終端装置はプロバイダ毎に設置されているためプロバイダが変わると通信速度が速くなったり遅くなったりする最大の原因となっている。
だったら網終端装置を増強すれば良さそうなものだが、この網終端装置自体はNTTがプロバイダ毎に用意しているためプロバイダ側が勝手に増強することはできない。
NTTが設置する設備のため費用はNTTが負担することになる。そのためNTTでは網終端装置の増設基準が設けられているのだが、その基準があまりにも厳しく現実的には増設されることはかなり難しいというのが現実だ。
結果、網終端装置で渋滞が起こり速度が遅くなっていると言われている。
そこで、最近注目されているのが、網終端装置を回避するIPv6のIPoE接続だ。
IPv6のIPoEにしても網終端装置と似たような箇所は通るのだが、こちらは設備はプロバイダ側が増設を自由にできるためユーザーが増えて混雑すれば増設するなどで対応できることもあり、従来のPPPoE方式のように慢性的な混雑は起こりにくい。
そもそも現状ではPPPoE接続している人の方が遙かに多くIPoE接続している人が少ないので、アクセスの集中度が全く異なる。
このように、同じフレッツ光の回線を使っていてもプロバイダ毎に速度が異なるのは網終端装置はプロバイダ毎に用意されているためだと考えられる。
もちろん、IPoE接続した場合や仮に網終端装置の渋滞が改善されても、その先のプロバイダ側の設備投資などユーザーの捌き方なども通信速度に影響する。
そういう意味でも信頼の置けるプロバイダを選ぶことが重要だ。
筆者の勝手な想像になるが、今後もPPPoE接続における網終端装置が増強される可能性は低いだろう。
時代は確実にIPoE接続に移行しており、今後はIPoE接続が主流になるはずで、だとすればわざわざ先の見えた網終端装置に積極的に投資することはないと思われる。
網終端装置の混雑が緩和された時というのは網終端装置の終焉になるのではないだろうか。
そんな大袈裟な話を持ち出さなくても、現状PPPoE接続では十分な速度が出ない可能性が高いのだから、IPoE接続する前提でプロバイダ選びすることがおすすめである。
フレッツ光では特にIPv6対応IPoE接続できるプロバイダが絶対おすすめ
ここから先は更に理屈っぽいことを書く。
結論を書けばフレッツ光なら絶対にIPv6に対応しているプロバイダを選ぼう!ということが言いたいだけなのでここまで読み飛ばして貰って問題ない。
フレッツ光の上限速度は先の図の網終端装置で制限されている。例えばフレッツ光ネクストファミリー・ハイスピードタイプなら200Mbpsと制限されているが、その制限は網終端装置でなされているのだ。
そのため、網終端装置を通らないIPoE方式ならファミリー・ハイスピードタイプでも200Mbpsの制限がかからないため1Gbpsの速度がでることになる。
もちろん、混雑する網終端装置を経由しないため速度低下しにくく、結果IPv6で接続すると速度が速くなる。
筆者の環境でもIPv6に変更しただけで体感速度が上がっている。
更に付け加えれば、網終端装置の混雑は誰もが知るところである為、サイトによってはIPv6を優先しているところまである。
現状のプロバイダはPPPoE接続するプランが主となっている。IPoE接続は基本的にオプション扱いになる。
従って、IPoE接続できるオプションのあるプロバイダを選ばなくてはならない。なお、通常IPoE接続のオプション料金は無料であることが多い。
また、IPv6に対応したルーターも必要なため、そのレンタル料もしくは購入費用が必要だが、ひかり電話を利用する場合はONUがIPv6に対応する為、改めてIPv6対応ルーターを用意する必要はないし、無料レンタルというプロバイダも少なくない。
しかし、IPoE接続するとIPv6対応のサイトにしかアクセスできない。従来のIPv4にしか対応していない多くのサイトにはアクセスできないため、IPv4にしか対応していないサイトにアクセスする為にはIPv4 over IPv6という通信技術が必要だ。
そして、このIPv4 over IPv6という通信技術にはいくつか種類があり、これらは互いに互換性はない。
v6プラスとかv6オプションとかv6コネクトなどなど似たような名前がいろいろあるが、それらは似て非なるものなので混同しないように気をつけよう。
主要なVNEとIPv4 over IPv6の通信技術
- JPNEのV6プラス(MAP-E)
- MFEEDのtransix(DS-Lite)
- BBIXのIPv6高速ハイブリッド
- OCNバーチャルコネクト(MAP-E)
他にもあるのだが、概ねMAP-EかDS-Liteのいずれかを採用しているプロバイダが大半だ。大手プロバイダで異なるのは、BBIXを採用しているYahoo!BB(ソフトバンク光)だけだろう。
IPoE接続はVNEとよばれる業者に接続する。VNEは国内に16社だけである。
そして各プロバイダはこのVNEと提携しており、どのVNEと提携しているかによってIPv4 over IPv6の通信技術がことなる。ビッグローブやASAHIネットなどのようにプロバイダ自身でVNEを運営しているケースもある。
VNEで最も有名なのがJPNEが提供しているV6プラスだ。v6プラスという言葉はよくみるかもしれないが、これはあくまでもJPNEのサービス名になる。JPNEは中立な立ち位置の企業である為多くのプロバイダに採用されている。なお、v6プラスはMAP-Eを採用している。
次に有名なのがIIJ系のMFEEDが提供するtransixだ。
NTTのOCNバーチャルコネクトは、回線が混雑したときに帯域制限がかかるようで、夜間帯などに速度低下する可能性がある。他のVNEが帯域制限していないか詳細は不明だが、ユーザー数が多い場合にはある程度の制限は必要なのかもしれない。
Yahoo!BBはソフトバンク系のBBIXというVNEを利用している。BBIXはIPv4 over IPv6の通信技術をIPv6高速ハイブリッドと呼んでいるが、その詳細は不明である。一般的にBBIXは4rd/SAMという通信技術を使っているといわれているが、実際には違っているようである。
なお、BBIXはソフトバンク系列の会社なので今後もソフトバンク系列のプロバイダ以外には採用されにくいと思われる。
フレッツ光おすすめプロバイダの一覧比較
フレッツ光に対応しているプロバイダはとにかく沢山あり、全てを紹介することは難しいので、以下では人気のプロバイダを紹介している。
プロバイダはシェアの高いプロバイダほど安心感も高くサービスも充実していることもありおすすめだ。大手プロバイダはキャンペーンも盛んに行っており、料金の面からみてもおすすめできる。
また、ドコモ光ではプロバイダを選択できるが、ドコモ光でおすすめするプロバイダも基本的には同じだ。ドコモ光のおすすめプロバイダの多くはキャンペーンを実施しているので、キャンペーンを比較して検討することもおすすめする。
プロバイダのシェアを見てみると、OCN、ソフトバンク(Yahoo!BB)、NTTぷらら、ビッグローブ、So-netの順になっている。この上位5社が中心と言えそうだ。ただし、So-netに関してはフレッツ光の他にNURO光とauひかり、ビーグローブもauひかりが含まれていると思われるが、大半はフレッツ光回線だと思われる。
以下では、主立ったフレッツ光に対応しているプロバイダを一覧で紹介している。なお、以下の料金は、通信速度が1Gbpsのフレッツ光回線を利用した場合である。
↓ ここのタブで情報を切り替え比較できます。
- ファミリータイプ
- マンションタイプ
プロバイダ名 | ファミリータイプ | マンションタイプ | IPv6対応 | ドコモ光 |
---|---|---|---|---|
OCN | *1,210円 | *990円 | OCNバーチャルコネクト(MAP-E) | タイプB |
Yahoo!BB | 1,320円 | 1,045~1,320円 | IPv6高速ハイブリッド** | - |
NTTぷらら | 1,100円 | 660~880円 | OCNバーチャルコネクト(MAP-E) | タイプA |
BIGLOBE | *1,100円 | 715~990円 | IPv6オプション(MAP-E) | タイプA |
So-net | *1,100円 | 990円 | v6プラス(MAP-E) | - |
@nifty | *1,100円 | 1,045円 | v6プラス(MAP-E) | タイプA |
GMOとくとくBB | 836円 | 583円 | v6プラス(MAP-E) | タイプA |
DTI | 1,046円 | 748円 | v6プラス(MAP-E) | タイプA |
ASAHIネット | 1,100円 | 770円 | DS-Lite | タイプB |
BB.excite | 550円 | 550円 | - | タイプA |
BB.excite IPoE接続プラン | 770円 | 770円 | transix(DS-Lite) | |
ドコモnet | ドコモ光のみ | ドコモ光のみ | transix OCNバーチャルコネクト | タイプA |
全て税込 *:2年契約などの各種割引適用後 **:光BBユニットレンタル料 514円/月が必要 |
プロバイダによっては新規契約後は更なる割引が適用されることもある。
上記プロバイダで、上からGMOとくとくBBあたりまでがおすすめだ。
それ以降のプロバイダもそれなりに人気はあるが、こだわりのない人がわざわざ選ぶ必要はないように思う。
ASAHIネットは料金も安い老舗のプロバイダではある。IPoE接続ではIPv4 over IPv6に対応しておらずIPv4はPPPoE接続することになるので混雑時には通信速度の低下が起こりやすい。2021年4月1日からDS-Lite方式でIPv4 over IPv6に対応するようになった。
単純に安いプロバイダという点ではBB.exciteがある。PPPoE接続プランなら月額がわずか550円で利用できる。IPoE接続にしても770円と他社と比較するとかなり安い。ただし、新規で光ファイバーを敷くとなると工事費の割引がないので、あくまでも乗り換えやサブプロバイダとして契約しておくのにオススメだ。
IPv6のIPoE接続すると速くなるが、一部制限があるので要注意
IPoE接続すると、前述のとおりボトルネックが無くなるため速くなる可能性が高いと思われるが、いくつか制限はある。
特にオンラインゲームやVPNなどを検討している場合は要注意だ。
例えば、DS-Liteはポート開放が必要なオンラインゲームなどは利用できないので、そのような場合はMAP-Eや、Yahoo!BBやソフトバンク光、INTERLINKのZOOT NATIVEの固定IPブランのように固定IPを割り当てるプロバイダを選ぶ必要がある。
v6プラスでもIPv4で利用できるポートに制限はあるのだが、最近のほとんどのオンラインゲームは問題なくプレイできるようだ。このあたりはたくさんの人が利用しているv6プラスにしておくと無難なのかもしれない。
プロバイダを速度で比較するのは困難
プロバイダを通信速度で比較するのはなかなか難しい。
「通信速度が遅い!」という口コミがあったとしても、何が原因なのか判断がつきにくいからだ。
例えば、各家に敷かれる光ファイバーは電線からは32人で共有することになる。従って都会ほど32人で共有している可能性が高まる。そのため近所に極端に通信を行う人がいるとそれだけで遅くなる可能性が高まる。
口コミの場合、このような点の判断ができないこともあり、このプロバイダが速いという答えは出せない。
料金で比較するなら、スマホとセットがおすすめ
料金で比較する場合、結論から書けば光回線はスマホとセットで考えることを強くおすすめする。
光コラボが登場した経緯からもスマホと光回線(+プロバイダ)を揃えることが、トータルの費用を最も抑えることができる。
ドコモのスマホを使っている人なら、auスマートバリュー対象の光回線やプロバイダを選ぶよりは、ドコモ光を選んだ方が安くなる。
それはプロバイダ選びでも同じだ。
光コラボの光回線と、フレッツ光+プロバイダで比較すると、光コラボの方が安いし、スマホを組み合わせることができれば更に安くなる。
フレッツ光+プロバイダの場合は、スマホとのセット割引きが適用されにくく、どうしても月額料金は高めになってしまうのだ。
この点を頭の片隅に置いておいてこの続きを読んでもらいたい。
光コラボを比較/プロバイダが決まっているなら光コラボの方が安い
光コラボレーション(通称:光コラボ)は、光コラボレーション事業者が、NTT東日本・NTT西日本から光回線を卸してもらい、自社サービスとして提供する仕組みだ。
光コラボレーション事業者とは、有名どころで言えばドコモやソフトバンクで、それぞれはドコモ光、SoftBank光としてサービス提供を提供している。同様にビッグローブや@niftyなど様々なプロバイダが光コラボのサービス提供を行っている。
光コラボの回線は、フレッツ光と同じ回線だが、光コラボレーション事業者がそれぞれ付加サービスをつけている場合がある。逆に光コラボレーション事業者によっては取り扱いのないサービスもあるが、フレッツ光にあるサービスはNTTと直接契約することで利用できるようにはなっている。
また、フレッツ光だとNTTとプロバイダの両方と契約し、支払いもそれぞれ行う必要があるが、光コラボの場合は光コラボレーション事業者だけとの契約になるため、支払いや手続きなどが簡素化される。
光コラボの選び方
現在、フレッツ光の約6割が光コラボの回線となっている。
中でも一番人気の光回線はドコモ光だ。
ドコモ光というのは、ドコモの光回線サービスだが、これはNTT東西が提供するフレッツ光の光コラボレーション(光コラボ)を利用したサービスで光回線自体はフレッツ光そのものだ。
他にもソフトバンク光やOCN光、ビッグローブ光なども光コラボを利用したサービスになる。
光コラボは、スマホなどの回線とセットで契約することで、スマホと光回線の料金の総額が安くなるのが人気の秘訣だ。
従って、どこのスマホを使っているかで、おすすめの光コラボ(光回線)はほぼほぼ決まっている。
ソフトバンクのスマホを使っているのならソフトバンク光が最もおすすめとなる。もしくは光コラボではないがNURO光がおすすめだ。
auの場合は、auスマートバリューの対象となるビッグローブ光や@nifty光などが候補となる。So-net光の場合は、auひかりの回線を使ったタイプのみ対象となっており、フレッツ光回線を使ったタイプは対象外となっている。
格安SIMを使っているのであれば、OCNモバイルONEユーザーはOCN光、BIGLOBEモバイルのユーザーはビッグローブ光などとなる。
光コラボの比較/ビッグローブ光と、フレッツ光+BIGLOBE、ドコモ光(BIGLOBE)の料金の比較
仮にNTT東日本のフレッツ光ネクスト ファミリー・ギガラインタイプ (戸建て向け)でビッグローブをプロバイダに選んだケースで比較してみる。
フレッツ光(NTT東日本) | フレッツ光(NTT西日本) | ビッグローブ光 | ドコモ光 | |
---|---|---|---|---|
料金 | 4,840円(最初の30ヶ月) +1,100円 | 4,521円(3年目以降) +1,100円 | 5,478円 | 5,720円 |
フレッツ光のプロバイダとしてビッグローブを利用する場合、ビッグローブの月額料金は1,100円だが、最初の2年間は割引きで660円となる。
フレッツ光のおよその月額料金はNTT東日本で5,940円、NTT西日本で5,621円~となりドコモ光と同じような料金となる。なお、NTT東日本の場合は30ヶ月目以降は300円高くなり、NTT西日本の場合は最初の1~2年目は4,730円と209円高くなる。
一方のBIGLOBEの光コラボであるビッグローブ光を選んだ場合は5,478円となり、短期的にはNTT西日本の方が安くなるが、概ねビッグローブ光を選んだ方が安い。
加えて、auスマートバリューの対象となるので、スマホをauにすればスマホ代金が安くなる。
BIGLOBE WiMAXなどを利用しているのなら220円/月の割引が適用され、BIGLOBEモバイルを利用する場合は更に330円の割引追加されるので、550円/月の割引きが適用される。これはフレッツ光でもビッグローブ光でも同じだ。
そして、ビッグローブ光なら初期工事費用がキャンペーンで無料になるため、フレッツ光との組み合わせよりは更に安くなる。それどころかキャッシュバックを受けることもできる。
また、ドコモのスマホを使っているのなら、ドコモ光を契約することでスマホ料金が最大5回線1,100円割り引かれる。
このように、ビッグローブ光やドコモ光などの光コラボを利用すればスマホと光回線のセットでの月額料金はかなり抑えることが可能だ。
ドコモ光とビッグローブ光を料金で比較するのであれば、ドコモユーザーはドコモ光、auユーザーはビッグローブ光が安くなる。
ここではビッグローブで比較したが、他の大手プロバイダもほぼ同じような光コラボの回線を提供しており、また、料金体系もほぼ似たような傾向にある為、料金で比較する場合は、どこのスマホを使っているかでおすすめの光コラボがどれになるかが決まる。
光コラボの比較/主な光コラボレーション事業者一覧
とにかく沢山の光コラボレーション事業者が存在する。中でも主要な人気プロバイダが提供しているのが下記の通りだ。
光コラボレーション事業者 | コラボサービス名 |
---|---|
NTTドコモ | ドコモ光 |
ソフトバンク | SoftBank光 |
OCN | OCN光 |
ビッグローブ | ビッグローブ光 |
@nifty | @nifty光 |
So-net | So-net光プラス |
上述した中ではドコモがそうだが、プロバイダ業を営んでいない企業も光コラボレーション事業者になっているケースがある。その場合は、光コラボのサービス側が指定したプロバイダになり原則選ぶことはできない。
ビッグローブ光を契約したならプロバイダはビッグローブになる。プロバイダ業を営んでいない企業の光コラボの場合は、そのサービス毎に決まったプロバイダがある。
ドコモ光の場合は、独禁法の絡みで複数のプロバイダの中から選ぶことができるようになっているが、このケースが例外的で、原則プロバイダを選ぶことはできない。
光コラボの比較/光コラボのメリット
光コラボのメリットは、上述した支払や契約の簡素化もあるが、それよりもやはり料金だろう。
基本的には、NTTが光コラボレーション事業者に対してフレッツ光を卸しているので、もし光コラボレーション事業者が利益を上乗せせずにサービス提供したとすれば、フレッツ光より安くなるのは必然だ。
ただし、現実には、若干安い程度でさほど安さが全面的に飛び抜けている光コラボはない。
どちらかというと、抱き合わせ商法に利用されることが多い。その典型がドコモ光やSoftBank光だ。これらのスマホ利用者が光コラボの回線を利用すると割引率が高くなり、トータルの支払コストが安くなるというモデルだ。
もともとauひかりに対抗してドコモ光のために始まったサービスであるので当然といえば当然なのだが、光コラボ単体で魅力的なサービスはあまり存在していないといえる。
逆に言うと、ドコモ光と同じようなモデルは存在して、例えば、ガス会社が提供している光コラボ回線とガスを同時に契約すると安くなるというものだ。
光コラボ回線を利用する場合は、原則このように光コラボレーション事業者の提供するサービスとセットでの割引率を比較する必要が出てきて、比較するのもなかなか難しいところではある。
ただ一つ言えることは、ドコモのスマホを使っているのならドコモ光を選ぶのが最もお得だということだ。
フレッツ光 | ドコモ光 | |
---|---|---|
プラン | スーパーハイスピード隼 | 1ギガ タイプA |
月額料金 | 4,521円~(光はじめ割適用) +約1,100円(プロバイダ料) | 5,720円 |
フレッツ光は3年目以降の料金で1~2年目は4,730円(税込)となる。プロバイダ料はおよそ1,100円ほどなので、フレッツ光とドコモ光の料金差はほとんどない。
しかし、ドコモのスマホを使っている場合はドコモ光セット割が適用される。
ドコモ光セット割は、
家族内(同一「ファミリー割引」グループ内)に、「ドコモ光」をご契約の方がいれば、スマホ1回線ごとに永年最大1,000円(税抜)割引します。という割引なので、スマホ1回線毎にスマホの料金が1,100円安くなる。
ポイントは光回線の料金が割り引かれるのではなく、スマホの料金が割り引かれる点であって、ドコモ回線の数だけ割引額が増えていく。
ドコモ光セット割は、離れて住んでいる家族も含めて最大で20回線が割引対象となるため、ドコモ回線が増えれば増えるほど安くなる。
光回線単独ならドコモ光より安い業者はあるかもしれないが、スマホと光回線の料金を合算して計算するのであれば、ドコモユーザーはドコモ光を選ぶ方が安くなる。
従って、あとはドコモ光のどのプロバイダを選ぶか?というだけの話になるので、ドコモ光のキャンペーンからお得なキャンペーンを探すか、プロバイダ自体の信頼性で選ぶかという比較になる。
ただし、ドコモ光セット割に関しては一点だけ注意点がありahamoの場合は割引対象とならない。従って、ahamoで必要十分なドコモユーザーはわざわざドコモ光を選ぶ必要はない!ということになる。
それでも家族の中に一人でもahamo以外のドコモ光セット割の対象となるプランの回線があれば他社の光回線を利用するよりは総額が安くなる。
光コラボの契約!
光コラボを契約するにあたり、現在フレッツ光を契約しているか否かで手続きが異なる。
フレッツ光以外の光回線を利用していたり光回線自体を利用していない場合は新規契約となる。
逆にフレッツ光を利用している場合は転用の手続きとなる。
転用の場合は基本的に工事費はかからない。古くからフレッツ光を利用していて回線速度の遅いプランの場合は工事費が発生すると考えておいた方がいいだろう。
光コラボの比較/光コラボはデメリットもあるので要注意!
キャンペーンなどが盛んになって料金が下がることが期待された光コラボだが、肝心の料金があまり下がらない一方でデメリットがいくつか露見している。
光コラボは速度が遅い?
光コラボ最大のデメリットが光回線の速度だ。
フレッツ光+プロバイダで利用していた人が、光コラボレーションに移行したとたんに、速度が低下したという口コミがかなり見られる。
ドコモ光やソフトバンク光などを始め、速度が出ないという口コミが多い。基本的にこういう場合ネガティブな口コミは広がりやすい傾向にあるため、一概に遅いとは言えないが、気になるところだ。
格安SIMと同じ仕組みだとすると、フレッツ光ではなく光コラボにした方が遅くなるというのは理屈としてはあり得る話ではある。
例えばNTTから一定数の帯域を卸してもらいそこにコラボ先のプロバイダがユーザーを詰め込むような仕組みなのなら間違いなく光コラボの方が遅くなる。
それは、格安SIMを見ても明らかで、ドコモでネット接続するのと格安SIMで接続するのではかなり速度面では差があり格安SIMは遅い。
しかし、光コラボではそのような提供ではない筈だ。物理的には何ら変らない状態の筈であるから、速度が遅いというのも一時的なものか、一部時間帯だけなのか、一部の地域的なものとも考えられる。
ただし、回線速度や安定性はプロバイダ次第の部分が大きい。もともと物理的な光回線は光コラボでもフレッツ光でも同じなのだから尚更だ。例えばフレッツ光の通信速度のボトルネックとなっている網終端装置はプロバイダ毎に割り当てられているため、プロバイダが変われば当然通信速度も変わる。
光コラボでは、ドコモ光のような例外を除いて原則としてプロバイダを選択することはできない。
その点でフレッツ光と大手プロバイダと組み合わせていた人が光コラボに乗り換えた場合、通信速度が遅いと感じる可能性は十分にあり得る。
なんだかんだと言って、大手プロバイダの速度が最も安定して速いので大手プロバイダの光コラボを選んでおいた方が無難なのは間違いない。特に、IPoE接続の場合には、網終端装置に相当する設備はプロバイダが用意するため小さなプロバイダより大きなプロバイダの方が安心感があるのではないだろうか。
光コラボの比較/再転用で、別の光コラボやフレッツ光への乗り換えが簡単!
当初、光コラボを乗り換えした場合、いわゆる転用した場合には、フレッツ光に戻れないというデメリットがあったのだが、2019年7月1日より事業者変更制度(再転用)が開始された。
これ以前は、光コラボから”フレッツ光+プロバイダ”の従来の形式に戻したい場合は一旦解約する必要があった。
解約する以上、契約期間内なら違約金が発生するし、契約し直すと言うことは新規契約になるので新たに工事費がかかってしまっていたのだ。
転用するときには必要なかった工事費が新たに発生してしまうというやや不可解な面があった。
光コラボの中には複数年契約を条件に安価な料金設定をしているケースがあり、そういう場合は得てして違約金が高い。これで乗り換えようとすると新たに5万円以上の費用がかかってしまう可能性もある。
このため、フレッツ光利用者が転用して光コラボに転用することは少々リスクが高かったと言わざるを得ない。
ところが、再転用が始まったので、光コラボから別の光コラボ、光コラボからフレッツ光、という変更が簡単にできるようになった。
それに伴い、各社とも転用を促すようなキャンペーンも多数実施されている。
長期継続型割引を契約中で光コラボに転用する場合の解約金
「光もっともっと割」のような長期継続型割引を契約中の場合、解約する際には割引適用期間の満了月以外なら解約金が発生する。
しかし、光コラボなどフレッツ光の回線へ転用などをする為に解約する場合には解約金が発生しない。ただし、契約内容によっては解約金が発生するケースもある。
with フレッツならプロバイダが一括請求
フレッツ光を契約する際には、支払い方法によって2種類がある。微妙に異なるが光コラボもある。
フレッツ光の契約方法
- フレッツ光とプロバイダを個別に契約
- フレッツ光とプロバイダをセットにして契約(with フレッツ)
- 光コラボを契約
フレッツ光とプロバイダを個別に契約する方法は、料金も個別に支払うことになる。
「with フレッツ」はプロバイダに光回線の料金も含めて一括で支払う。こちらは、手続きが一度で済む他、キャンペーン割引などもプロバイダで用意されている可能性がある。
光コラボと同じようなイメージだが、あくまでも光回線とプロバイダは個別の契約になる。
従って、with フレッツを解約する場合は、プロバイダに解約手続きを行ってもプロバイダだけの解約となるので、フレッツ光の光回線も解約する場合にはNTT東日本・NTT西日本に連絡する必要がある。
なお、with フレッツに対応しているプロバイダは、以下のように大手プロバイダはほぼ対応している。
プラン名 | ファミリータイプ月額利用料 |
---|---|
ASAHIネット 光 with フレッツ | 858円 |
BB.excite光 with フレッツ | 550円 |
BIGLOBE光パックNeo with フレッツ | 1,100円 |
WAKWAK光 with フレッツⅡ | 1,045円 |
OCN 光 with フレッツ | 1,210円 |
ぷらら光メイト with フレッツ | 1,100円 |
So-net 光 with フレッツ S | 1,100円(長割適用) |
DTI 光 with フレッツ | 1,046円 |
@nifty光ライフ with フレッツ | 1,100円(2年割適用) |
hi-ho 光 with フレッツプラス | 539円 |
フレッツ光ライトは検討の価値なし!
フレッツ光にはフレッツ光ライトという従量制のプランがある。
しかし、フレッツ光ライトでは320MBまでが基本料金(3,388円)で利用でき、それ以降1.32GBまで従量課金となり1.32GBを超えると6,776円で固定となる。
問題はこの320MBというデータ量である。いまどきスマホでも20GBを超えるプランが人気となっているくらいなので320MBなどあっというまに超えてしまうように思う。
しかも1.32GBを超えると上限の料金となるのだが、これにしても1.32GBに過ぎない。Windowsのアップデートでもしようものなら一瞬で超えてしまう。
ちなみに、フレッツの公式ページによると320MBでは以下のような試算をしているようだ。
1ヵ月あたりにホームページ(※1)を約50ページ閲覧し、電子メール(※2)を約100通送受信し、セキュリティー対策ソフト等のアップデートをした際に120MB程度の通信量になる
これを見る限り、わざわざ光回線を敷こうとしている人がフレッツ光ライトを使うメリットは全くないだろう。