Let's Note FV1(2022年春モデル)レビューまとめ

レッツノートのFV1。従来のLVシリーズの後継にあたる14型モバイルノートパソコンだ。

FV1はLVシリーズと比較して5倍も売れているそうだ。

14型にしては小さく、機能的にもとても優れているので、価格面以外でのデメリットはあまりなく、売れるのは必然だと個人的には思っている。

Let's Note FV1(2022年春モデル)

Let's Note FV1(2022年春モデル)はWindows11を標準搭載している。

他にはテレワーク機能も充実してきていること、そして、セカンドSSDを搭載したモデルが登場した。セカンドSSDを搭載してもRAIDには対応しないようだ。

インテル Evo vProプラットフォーム準拠モデルとなっている。

Evoのロゴを取得する為には色々と要件を満たさなくてはならない。ざっくり書くと以下のような感じだ。

インテル Evo vProプラットフォームの要件(一部)

  • 第11世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載
  • インテル® Iris® Xe グラフィックスを搭載
  • フルHDで9時間以上持続するバッテリー
  • バッテリー駆動時も高性能
  • システムはスリープ状態から1秒未満で起動
  • Wi-Fi 6やThunderbolt™ 4テクノロジーに対応

Evo準拠となっているので上記のような要件は満たしていることになる。

レッツノートFV1

最大の特長はLVより体積が28%も小さくなった点だろう。幅は33cmから30.86cmに小さくなっておりフットプリントは13.3型相当になっている(235.3mm×308.6mm)ため、カフェなどでもギリギリ使いやすいサイズだろう。

ディスプレイはQHD(2160×1440ドット)の高解像度を実現している。タッチ対応ディスプレイもある。

厚みもLV9の24.5mmから18.2mmと大幅に薄くなっている。もちろん、レッツノートなので頑強な筐体は従来通りだが、今までのような凸凹な感じはなくスッキリしたデザインになっているので、カバンなどにも入れやすそうだ。

他にもバッテリーも着脱式のままだ。従来のレッツノートの場合、バッテリーパック(L)を装着するとバッテリーがはみ出る構造になっていたが、FV1ではバッテリーパック(L)を装着してもバッテリーははみ出ない。この脱着式のバッテリーは筆者的には一押しのポイントといえる。

個人的にはとても魅力的な製品になったように思うが、レッツノート最大の弱点である価格は相変わらず高めで、30~40万円程度は必要になるだろう。

ライバル機種としては、VAIO ZThinkPad X1 Carbonあたりになるのだろうか。

VAIO STORE

スペック的に劣るがVAIO SX14もサイズ感は似ており、価格が安いPCを探しているのなら選択肢の一つになるだろう。ただし、画面比がFV1は3:2だが、SX14は16:9なので、ビジネス用途だとFV1の方がかなり見やすいと思われる。

Let's Note FV1(2022年春モデル)のスペック

レッツノートの弱点は、個人的には価格とキーボードの高さが16mmしかないところだと考えているが、その点は14型のシリーズでは縦もフルピッチキーボードとなっているので問題ない。もちろんFV1も縦横フルピッチキーボードとなっている。

最近のノートパソコンでは珍しいキーストローク2mmを確保しているので、キーボードはとても打ちやすいと感じるはずだ。

レッツノート史上初でバックライト付きキーボードを採用しているモデルもある。ホイールパッドも2.2倍ほど大きくなった。

顔認証、指紋認証の両方にも対応している。カメラは最大1920×1080ピクセル(約207万画素)となっている。

なにより着脱式バッテリーを採用し続けてくれている点は嬉しいところだ。

ノートパソコンの場合、一番最初に問題発生するのがバッテリー劣化ではないだろうか。その点着脱式バッテリーなら、いつでも交換できるため、極端な話、バッテリーをいたわりながら使う必要もない。加えて、予備のバッテリーを持っていれば外出時も安心だ。

バッテリー駆動時間についてはスペック上、Lサイズバッテリーで21時間、Sサイズで11時間ほどとなっているため、予備は必要ないと言えば必要ないが。。。

もちろん、PD給電にも対応(電源オフ時15W以上、電源オン時27W以上のPD出力が必要)している。また、いざという時にはスマホへの充電もできるようになっている。

FV1ではスピーカーにもこだわり、ヘッドセットなしでもWeb会議でも快適に使えるようになっている。

レッツノートらしくUSB Type-A×3、USB Type-C×2、有線LAN、HDMI、アナログRGB、フルSDのカードスロット、ヘッドセットミニジャックとインターフェースはてんこ盛りだ。ここまでUSBのポートが搭載されているノートパソコンはレッツノート以外にはないだろう。

ある意味重量的にはムダが多い構成だが、本体の最小重量は1kgを切る。Lサイズのバッテリーを搭載しても1.139kgで決して重くはない。

メモリは最大16GBとなっているが直販のプレミアムエディションなら32GBモデルも選択できる

なお、CPUは第11世代Coreプロセッサーを搭載しており、十分な速度があると思われる。デュアルファン仕様のCPUクーラーを搭載しキーボード後方にはノートパソコンでは珍しく大きな排気口を備えているなど冷却システムも優れており、パフォーマンス低下を招きにくい構造になっている。

デュアルファン仕様のノートパソコンとなるとVAIO ZやThinkPad X1 Carbonなど限られており、パフォーマンス面でもトップクラスの性能が期待できる。

5Gにも対応しており、こちらはアンテナを従来の2本から4本に増やすなど強化されている。

5G対応バンドはn77、78、79となっているので、ドコモ(n78・n79)、au(n77・n78)、ソフトバンク(n77)、楽天モバイル(n77)の各社のsub6で利用できるが、ミリ波(n257)には対応していない。

Let's note(レッツノート)FV1のレビューまとめ

Let's note FV1のレビューはあまりない。

Let's noteはビジネスパーソン向けということもあり、Macbookのように個人がレビューするということがほとんどないようで、口コミが集まりにくい。

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ITmedia PC USER

Windows11のモデルのレビュー記事。

バッテリー駆動時間は、PCMark 10 Modern Office Battery Lifeをバッテリーパック(S)で5時間弱で残り20%ということなので、旧モデルのレビューは以下に紹介しているが、だいたい似たような感じだと思われる。

YouTube

こちらはLet's note FV1のレビューというよりは、メーカーに取材した動画になる。

the比較

Core i5-1135G7、8GBメモリ、256GB PCIe SSDというスペックでのレビューとなっている。

一通りのベンチマークの他、USB Type-CポートによるPD充電のチェックも行われている。

バッテリー駆動時間は、PCMark 10 Modern Officeで、バッテリーパック(L)で9時間58分、バッテリーパック(S)で5時間16分となっており、バッテリーパック(L)なら十分な長さを確保できている。

ASCII

バッテリーパックLを搭載したCF-FV1GFNQRのレビュー記事。バッテリー駆動時間に関するレビューでは、スペック上は21時間だが、電源設定を「最も高いパフォーマンス」にした省電力を一切考慮しない状態でBBenchで8時間25分となっている。通常は輝度を下げて使うこともあり、もっと持つことは間違いなさそうだ。

楽天モバイルのSIMを挿してテストも行っている。

PC Watch

これはレビューではなく、PR記事になる。その分、Web会議などでの音質面など今回のPRポイントに関する説明は一通りされている。

標準構成で39万8,200円のCF-FV1STCQPの試作機でのレビュー記事になる。ベンチマークなども紹介されている。

バッテリー駆動時間に関してはバッテリーパック(S)でPCMark 10 Battery Profile」の「Modern Office」で7時間53分とのことだ。ちなみにカタログ値で約10.5時間なので、バッテリーパック(L)ならカタログ値21時間から考えると14時間程度は十分使えそうだ。

ASCII倶楽部

有料記事になるため肝心な箇所はログインしないと見れない。興味ある方はどうぞ。

更新日:2022/03/23 9:51:38

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