ポケットWiFiおすすめ比較
ポケットWiFiは概ね3,000~5,000円程度で利用できる。スマホの無制限プランだと7,000円ほど必要ので、ポケットWiFiと上手に組み合わせることが出来れば毎月1,000~2,000円の節約はできる。
とはいえ、docomoのahamoが登場したことで必要ない人も増えている筈だ。月間20GB以上をスマホだけで使う人はほんの一握りだと言われている。
逆に、頻繁にパソコンを持ち出して使いたい人ならポケットWiFiはとても役立つだろう。
目次
ポケットWiFiはソフトバンク(元イーモバイル、現ワイモバイル)の商標だが、一般的には5G、4G(LTE)、3Gを使ったモバイル通信できるポケットサイズのモバイルWiFiルーターでのインターネットサービスのことを指す。
ポケットWiFiとは、ポケットに入るモバイルWiFiルーターを使ったモバイル通信という意味だろうから、データ通信の回線についてはLTEや3G回線のみならずWiMAXや格安SIMなども含めて検討されることも多い。
このページを読んでいる方の中にも、ワイモバイルのポケットWiFiでないとダメだという人よりも、もう少し広義なポケットwifiということで検討されている人も多いのではないだろうか。
そのため、以下では広義のポケットWiFi(モバイル回線)でおすすめのサービスを比較紹介していく。
また、最近はスマホのデータ通信量も増えており、わざわざポケットWiFiを持たなくてもテザリングで事足りることも多い。5Gのスマホの料金プランはデータ量の上限がないため、今後ポケットWiFiよりスマホのテザリングが中心になるのかもしれない。
テザリングも含めてモバイルデータ通信のための料金比較をしていく。
なお、ポケットWiFiを自宅だけで使う場合は、ホームルーターを利用することをおすすめする。ホームルーターに関しては下記を参照してほしい。
ポケットWiFiの選び方・比較ポイント
一口にポケットWiFiといっても様々なサービスがある。月額料金が安い、通信速度が速い、無制限で使えるポケットWiFiなど、ポケットWiFiごとに特徴がある。
ポケットWiFiの種類
- WiMAX
- ワイモバイルのポケットWiFi
- 楽天モバイルのポケットWiFi
- クラウドSIMのモバイルWiFi(レンタルWiFi)
- LTE・5G
WiMAXとワイモバイルのポケットWiFiは、サービスそのものだ。
モバイルWiFi(レンタルWiFi)の回線自体は、各キャリアのLTE回線等を利用しており、一般的にはドコモ・au・ソフトバンクの3回線に対応していることが多い。この中からいずれかの回線に自動的に接続するのだが、ソフトバンクが選ばれることが多いと言われている。
各キャリアの回線を使用するため繋がり易さはLTE同様で、WiMAXやワイモバイルのポケットWiFiと比較すると圧倒的に繋がり易い。
LTEは、docomo、au、ソフトバンク、楽天モバイルのキャリアが提供している他、そのキャリアの回線を借りてサービス提供しているMVNOによるサービスの、いわゆる格安SIMがある。
LTEも大容量プランや無制限プランが安くなっているため、モバイルルーターを用意すれば、ポケットWiFiとして利用することもできる。
WiMAX | モバイルWiFi | ワイモバイル | |
---|---|---|---|
主なプロバイダ | GMOとくとくBB、BIGLOBE他 | クラウドWiFi、Mugen WiFi他 | Y!mobile、Softbank Air |
通信速度 | 下り最大2.2Gbps 上り最大183Mbps | 下り最大150Mbps 上り最大50.0Mbps | 下り最大2.4Gbps 上り最大110Mbps |
エリア 人口カバー率 | 100% | 100% | 100% |
回線 | WiMAX | ドコモ、ソフトバンク au、WiMAX | ソフトバンク |
速度制限条件 | 3日間で15GB(10GB) | 各社で異なる | 3日間で10GB |
月額料金 | 3,880円~ | 3,280円~ | 4,380円 |
この中からの選び方だが、比較するに当たって以下のようなポイントがある。
ポケットWiFi比較のポイント
- 実質支払総額
- 契約期間
- データ通信量
- 通信速度と速度制限
- 通信エリア・繋がり易さ
実質支払総額
WiMAXを中心にキャンペーンが盛んに実施されている。中でもWiMAXの場合はキャッシュバックキャンペーンが人気となっている。
そのため、単純に月額料金だけの比較では料金の比較ができない。キャッシュバックを含めた料金を比較する必要がある。
しかし、支払総額を計算するためには、契約期間を決めておく必要がある。
契約期間
契約期間が1~3年のポケットWiFiが多い。レンタルの場合であれば、契約期間縛りが一切ないものや、海外旅行用などの短期で借りることができるポケットWiFiもある
契約期間縛りのないプランは月額料金が割高になる。
契約期間縛りがあるものは、中途解約すると違約金が発生してしまうので、その点も考慮して比較しなければならない。
データ通信量は無制限?!
ポケットWiFiの利用を検討している人なら、データ通信量が多いからこそ検討しているのだろう。
従って、ポケットWiFiにはデータ通信量が無制限のものは少なくない。
無制限モバイルWiFiなどと呼ばれるものが一般的で容量制限があるのは、LTEの格安SIMだけだ。格安SIMにしても容量制限があるタイプを選ぶのであれば、今ならドコモのahamoなどを選ぶべきで、わざわざ格安SIMを選ぶメリットは少ないが、中には無制限プランの格安SIMもあるので、検討してみてもいいだろう。
WiMAXもギガ放題プランでなければ容量制限があるが、ギガ放題プランにしないとWiMAXを使っている意味があまりないと思われる。
このようにポケットWiFiを選ぶのであれば、データ通信量は無制限で選ぶのが前提だと思われる。
逆に、月間のデータ容量が20GB程度で収まるのであれば、わざわざポケットWiFiを使わなくてもスマホのテザリングで十分対応できるのではないだろうか。
通信速度と速度制限/速度制限は無制限の大敵!
データ通信量が無制限であったとしても、1日、3日などの通信量が極端に増えると、速度制限されるサービスが多い。
WiMAXであれば、よほど大量にデータ通信しない限り速度制限にかかるとは思えないが、もし固定回線代わりに検討していて、尚且つ、家族全員で使うというケースであれば、かなりの確率で速度制限にかかってしまうだろう。
該当しそうな人は、速度制限の条件や速度制限時の状態などを比較しておいた方がいいだろう。
また、通信速度はWiMAXやワイモバイルなら速いが、モバイルWiFiは格安SIMと同じであまり期待できない。
通信エリア
どのサービスも人口カバー率は100%なのだが、実際に繋がるエリアとなるとやや異なる。
LTEの場合はかなり広範囲で繋がるのは言うまでもない。
しかし、LTEと比較するとWiMAXやワイモバイルのポケットWiFiはエリアは狭い。
高周波数を使っているため、建物内部などが苦手な側面もあるのだが、一方で通信速度が上がりやすいメリットもある。楽天モバイルも他のキャリアとは異なりプラチナバンドと呼ばれる低周波数帯が使えないため、エリアの狭さ以上に繋がり易さには難がある。
繋がり易さだけを考えればLTEを使ったサービスがおすすめだが、LTEは低周波数帯で接続した場合、思ったほど速度が出ない可能性はある。
都心部であればWiMAXでもエリア的には繋がる筈なので、自分の行動範囲をよく考えて選びたい。
なお、WiMAXに関しては無料で15日間借りることができるので、実際に使ってみて自分の行動範囲で繋がるかどうかを確認してみるのもいいだろう。
楽天モバイルのポケットWiFi
楽天モバイルはLTEによる通信にため、WiMAXのような速度は期待できない。
しかし、料金面では他社と比較しても安い。
特に、1GB以下なら無料になるので、たまにしか利用しないというユーザーには一番おすすめできる。
連続180日間全く利用がない場合は利用停止される可能性がある。
180日といえば約半年だが、この間一度も電源を入れないようなら利用停止になる可能性は高い。
しかし、料金発生がなくともポケットWiFiを通じて何らかの通信が発生していれば利用停止になることはないので、あまり心配はいらないだろう。
デメリットとしては、ドコモやau、ソフトバンクのLTEと比較するとどうしてもエリア的には不利だ。そもそもエリア自体が狭いことに加えて、周波数的にも、障害物に弱いため建物内部などは繋がり難い傾向になる。
ドコモの5GギガホプレミアならポケットWiFiはいらない?
NTTドコモの5Gギガホプレミア(7,315円/月)はデータ容量が無制限だ。しかも、テザリングでの利用もOKとなっている。
ドコモの5Gギガホプレミアならテザリングやペア回線でも無制限!
スマホのテザリングを使えばわざわざポケットWiFiを契約せずに使える。
ただし、5Gギガホプレミアではなく4Gのギガホプレミア(7,205円/月)の場合は60GBが上限となっている。
また、LTE内蔵PCやタブレットなどでSIMを挿して使いたい場合は、5Gデータプラス(1,100円/月)など子回線を契約する必要がある。
5Gデータプラスは上限が30GBとなっているが、ペア設定した回線の料金プランに準拠するため、5Gギガホプレミアとペア設定すれば無制限で使える。
メールやブラウザを使う程度なら足りるのかもしれないが、OSのアップデートまで対応しようとすると少々心許ないため、ポケットWiFiの出番となりそうだ。
auやソフトバンクでは、テザリングは対象外で無制限になるのは主端末のみでの通信だけである。テザリングや子回線を使った通信は30GBが上限となっている。
楽天モバイルに関しては、楽天の自社エリアに関すればテザリングでも無制限となるが、エリアがまだまだ狭すぎる。
このように、NTTドコモ以外のは30GB辺りを境目にポケットWiFiが必要になりそうだ。
ドコモの5Gギガホ プレミアは7,315円/月(定期契約なし)とWiMAXと比較するとかなり高い(WiMAXなら月額4,000円未満でギガ放題プランが利用できる)。
みんなドコモ割で1,100円割引されたとして6,215円。
もしドコモ光を使っているのであれば更に1,100円割引で5,115円。
さらに、dカードで支払えば187円割引で4,928円となる。
このくらいの料金になるとWiMAXより1,000円ほど高い程度になる。スマホを使っている前提で考えれば、ポケットWiFiをわざわざ契約するより断然安い。
速度面では、基本的にはLTEでの接続になるためWiMAXほどではないかもしれないが十分な速度だろう。
格安SIMだと速度が思ったように出ないが、キャリアの回線の場合は格安SIMと比較して速い。加えて5Gが使えるエリアなら言うまでもなく速いだろう。
繋がりやすさはLTEの方が、WiMAXと比較するまでもなく圧勝だ。
ただし、5Gでの接続と限定してしまうと現状かなりエリアは狭い。5GはWiMAXより高い周波数帯を使用するため、エリア内であっても建物内などは繋がり難い筈で、基地局がかなり増えないと使い勝手は悪いだろう。そう考えれば、5GがWiMAX並に使えるようになるまでには数年はかかる可能性はある。
料金は月額7,315円ならスマホでの通信量が少ない人の場合はやや負担増になる可能性はある。
しかし、もし仮にポケットWiFiに毎月4,000円払うのであれば差額は3,315円。スマホで3,315円以上払っている人は少なくないだろう。そう考えれば、そんなに高くないようにも思える。
ところで、ドコモのahamoもテザリングが無料となっている。もし、スマホとポケットWiFiを合わせて月に20GB程度で収まるのであれば、ahamo等にすることで料金を3,000円ほどに抑えることもできる。
auのpovo2.0は基本料金が無料で、一日使い放題になるオプション「データ使い放題24時間(330円/回)」(テザリングも対象)がある。
後述するソフトバンクのデータ通信専用プランも月間3GBだが990円/月で利用できる。そこに時間制の使い放題のオプションを加えることも可能だ。
たまにしか利用しない人ならポケットWiFiを契約するより、このような使う日だけ使い放題のオプションを申し込んだ方が安く抑えることができそうだ。
仮に月に10日使うとしても330円×10日=3,300円なので、だいたいポケットWiFiと似たような料金となる。従って、月に10日も使わないというのであれば、povo2.0はおすすめだ。
auの回線なので、楽天モバイルなどのように繋がらないケースは少ないだろう。
ポケットWiFiよりソフトバンクのデータ通信専用プラン
ソフトバンクには「データ通信専用3GBプラン」というサービスがある。
ポケットWiFi(モバイルWiFiルーター)やパソコン、タブレット向けのサービスとなる。
月額料金は1,408円だが、「3ヵ月基本料無料特典(データ通信)」と「5年おトク割(データ通信)」を適用することで、最初の2~4カ月目は無料、その後の61カ月目までは月額990円で利用できる。
5年間990円で利用できるわけだが、恐らく5年後には別のもっとお得な料金プランがあるはずだし、解約する際の違約金もないので5年の間に一旦解約してしまえばいい。従って、実質的には990円/月で利用できると考えて問題ないだろう。
ポケットWiFiを検討している人には少々物足りないデータ容量(3GB)かもしれないが、4G・5Gともに対応している。
容量が足りない人は「データ通信専用50GBプラン」も用意されており、こちらは月額5,280円となっている。
「時間制ギガ無制限オプション」というサービスもある。
利用可能時間 | 定額料金 |
---|---|
1時間 | 110円 |
3時間 | 220円 |
6時間 | 330円 |
12時間 | 440円 |
24時間 | 550円 |
普段はほとんど使わないが、たまに外出する時に使いたいという人にはおすすめだ。
月に2~3回の外出のためにポケットWiFiを契約するのは無駄が多いが、そういう人はポケットWiFiではなく、このプランとオプションを組み合わせれば、月間の費用を削減できるのではないだろうか?
もし仮に、月間4回それぞれ6時間使い放題を購入した場合、990円+330円×4=2,310円となる。
ポケットWiFiを契約すれば月額3,000円以下ということはないので、週に1回程度ならこのプランを利用した方が安くなる可能性が高い。
ただし、povo2.0と比較した場合は、povo2.0の方に軍配が上がりそうだ。
povo2.0は基本料金が不要で、1日の使い放題が330円なので、ソフトバンクのデータ通信専用プランより安く抑えられる。
ただし、このプランはソフトバンクモバイルの料金プランであることから、ソフトバンクプレミアムの対象となり、様々な特典が用意されている。
そのため、例えばPayPayモールで買い物をよくするのであればポイント還元率が上がるなどのメリットもあるので、人によってはあまり使わないとしても契約するメリットがあるかもしれない。
ポケットWiFiを自宅で使うならSoftbank Airがおすすめ?!
近頃はWiMAXやポケットWiFiを固定回線代わりに自宅で使ってパケットの節約に使う人も多い。
ポケットWiFiを固定回線代わりに使うというのは上述したとおりメリットが少ないのだが、もし自宅でしか使わないのであればSoftbank Airという選択肢もある。
Softbank Airはルーターがモバイルルーターではなくてホームルーターになるため、家から持ち出すことはできないがその分安い。
沢山使っても速度制限がかからない。ただし、動画ファイルの通信やIP電話などの一部機能では速度制限はかかる可能性はある。
なお、通信の仕組みはポケットWiFiそのものだが、最大速度は350Mbpsとやや遅い(最大962Mbpsのルーターも登場している)のだが、恐らくはポケットWiFiと遜色ないだろうと思う。
また以前は回線速度も問題なかったのだが、最近のソフトバンクAirは回線速度が遅いとの口コミをよく目にするようになったので要注意だ。
なお、「おうち割 光セット」の対象のため、ソフトバンクのスマホを利用しているのであれば、毎月1,100円割り引かれる可能性があるので、ソフトバンクユーザーなら、かなり割安に利用できるようになる。
ただし、WiMAXのホームルーターを使う場合とほぼ同等であることや、WiMAXの方が高速であり料金も安いなどの点を考えると、Softbank AirよりWiMAXの方がおすすめだ。
加えて、docomoからも5Gのホームルーターの料金プランが登場しているので、自宅で固定回線の代わりにポケットWiFiを検討しているのであれば、ホームルーターのサービスも検討してみてはいかがだろうか?
詳細は下記ページで紹介している。
ポケットWiFiと格安SIMの比較
次に、ポケットWiFiとLTEの格安SIMと比較してみよう。
まず、ポケットWiFiを探している人が、格安SIMを利用するのであれば、データ量が無制限のプランか、かなりの大容量のプランとなるだろう。
ただし、大容量プランであれば、ドコモのギガホなどと格安SIMでは料金的な差はほとんど無いので、わざわざ品質が悪くなる格安SIMを選ぶメリットはない。
そもそも、速度面では格安SIMの実際の速度はかなり遅めなので、PCで使う場合などは結構ストレスがある。
ポケットWiFiを探している人の中には、スマホの料金を下げる為に使おうという人もいるだろうが、そういう用途なら尚更ポケットWiFiやWiMAXの方が向いているだろう。
格安SIMはあくまでもデータ量が少ない人向けだ。例えば、タブレットやPCを週に1回くらい外で使いたい人で、月に5GBくらいあれば大丈夫というのであれば格安SIMを選ぶのもありだろうが、それ以上となるとおすすめしがたい。
無制限プランの格安SIMはかなり遅めなのでスマホで動画をみたいというような、限定された用途の人なら何とか使えるが、PCを接続して使うような使い方だとどうしても遅さが目立て結局はWiMAXに食指が向くように思う。
限られた動画サービスや音楽配信サービスを利用するというのであればBIGLOBEモバイルのエンタメフリーオプションのような特定のサービスのみパケットをカウントしないサービスが格安SIMにはある。
ワイモバイルポケットWiFi料金プランの比較
現在、ワイモバイルは以下の料金プランがある。
Pocket WiFiプラン2(ベーシック) | ||
---|---|---|
通信容量 | 7GB | 上限なし |
月額料金(3年契約) | 4,065.6円 | 4,818円 |
追加料金 | 500円/500MB | |
速度制御 | 3日間で約10GB以上利用時 | |
アドバンスオプション | 752.4円 | - |
アドバンスオプションを契約すると、アドバンスモードにすることで7GBを超えてもAXGPなら無制限でデータ通信できる。上限なしのプランはこのアドバンスオプションを適用したプランだ。
そしてアドバンスオプションでデータ通信できるのは4Gであり、5Gは適用外となる。
モバイルWiFiというクラウドSIM型のポケットWiFiも人気
他には、クラウドSIM型のポケットWiFiも人気となっている。
主にLTEを使うサービスが多いので、WiMAXよりは接続性は高い。
モバイルWiFiの特徴
- ドコモ、au、Softbankの回線が使えてエリアが広い
- モバイルルーターはレンタル
- 海外でも利用できる(別途料金が必要)
ドコモ、au、Softbankの回線が使えるので、エリアに関してはWiMAXより広い。要は各キャリアのLTEが使える。
従って、通信速度はLTEの速度で概ね下り150Mbpsほど(理論値)となっており、通信速度はWiMAXの方が圧倒的に速い。クラウドWiFiの場合は、速度面はそれなりの速度で、どちらかと言えば繋がり易さがポイントになる。
ポケットWiFiに速さを求めるのであればWiMAX+5Gがおすすめだ。
モバイルWiFiではSIMカードがクラウド化されており、最も繋がり易い回線に自動的に切り替わる仕組みになっている。
多くのモバイルWiFiは3社の回線に対応しているがソフトバンク回線に繋がることが圧倒的に多い。これは各社、コスト面からソフトバンク回線が最も有利なのだろう。従って、ドコモ回線で繋ぎたいと思っても自分で選びことはできない。
もし、今ソフトバンクの回線を使っていて遅いと感じるのなら、これらサービスに乗り換えても速くなる可能性は低いと考えられる。
モバイルWiFiはSIMがクラウド化されているおかげもあって、海外で利用できるサービスがほとんどだ。もちろん海外で利用する場合は別途料金がかかるが、海外旅行などで利用するなら便利だろう。
データ容量としては、50GB以下、100GBほど、200GB以上と各社様々だ。またデータ容量が少ないほど3日間等データ量の制限が無いことが多い。ただし、制限が無い場合でも長時間利用したり大容量のダウンロードなど極端な使い方をすると速度制限がかかることはある。
なお、モバイルWiFiというと以前は無制限プランが多かったのだが、現在は上述のように上限が設けられていることが一般的だ。コロナ禍で通信量が増えて全く使えないということが多かったため無制限プランはほとんどなくなってしまった。
とはいえ、例えば200GB/月というと一日あたり6~7GBもあるのでここまで利用する人は希だろう。ただし、Windows Updateなどパソコンのソフトウェアのアップデートなどは注意しないとかなりの容量が必要だ(これらのアップデートはWiFiスポットや固定回線のあるところで行うことをおすすめする)。
モバイルWiFiルーターは基本的にレンタルとなっている。従ってモバイルWiFiはレンタルWiFiと呼ばれることもある。レンタルのためWiFiルーターを選ぶことができないと考えておいた方がいいだろう。そしてレンタル料金は月額料金に含まれている。
以下各クラウドSIM型のモバイルWiFiの主立ったプランを比較してみる。
サービス名 | データ容量 | 月額料金 | 通信量制限 |
---|---|---|---|
ギガWi-Fi | 100GB | 2,695円 | |
ギガWi-Fi | 5GB~20GB | 550~1,540円 | |
ゼウスWiFi | 20GB | 2,178円 | |
MONSTER MOBILE | 20GB | 2,090~2,640円 | |
どこよりもWiFi | 無制限 | 3,400円 | |
Ex Wi-Fi | 50GB | 2,948円 | |
縛りなしWiFi | 90GB | 3,980円 | |
Mugen WiFi | 100GB | 3,438円 | なし |
それがだいじ Wi-Fi | 30GB | 2,585円 | なし |
THE WiFi | 100GB | 3,828円 | なし |
hi-ho Let's WiFi | 210GB | 4,730円 | 7GB/日 |
WiMAXは3年契約が一般的だが、モバイルWiFiにおいては契約期間の縛りがないサービスも少なくない。しかしながら契約期間の縛りがない場合はその分月額料金が割高になる。
おすすめポケットWiFi
GMOとくとくBB WiMAX+5G
WiMAX2+で最も人気のプロバイダがGMOとくとくBBだ。ちなみにGMOとくとくBBのWiMAX2+のキャンペーンは2021年11月18日をもって終了する。
新しく始まったWiMAX+5Gでもダントツの最安値となっており人気になっている。
WiMAXはプロバイダ毎に通信速度差が異なるということはないため、基本的に料金で選んで問題ない。
従ってWiMAX+5GならGMOとくとくBBがおすすめだ。
GMOとくとくBBの難点はキャンペーンを適用される為にはオプション加入が必須となっている点だ。もちろん申込時は無料だが無料期間が過ぎる前に解約し忘れると余計な費用負担が必要なる。
このような面倒が嫌なら、多少料金は割高になるがカシモWiMAXや1年契約のBIGLOBE WiMAXをおすすめしたい。割高といっても十分安い。
Rakuten WiFi Pocket
楽天モバイルからもポケットWiFiであるRakuten WiFi Pocketが登場している。
楽天モバイルなので、料金プランはRakuten UN-LIMIT Ⅵとなり3,278円(税抜2,980円)/月でデータ容量は使い放題だ。
難点は、楽天モバイルはまだまだエリアが狭い点に尽きる。しかし、データ通信量が1GBまでなら無料になることを考えると、とりあえず申し込んでおいて使ってみるのも悪くないだろう。
2021年7月29日、楽天モバイルから新型のモバイルWi-Fiルーター「Rakuten WiFi Pocket 2B」が登場した。最大10時間の連続通信に対応している。
価格は7,980円だが、「Rakuten WiFi Pocket 2B 本体価格1円キャンペーン」が実施されており、「Rakuten UN-LIMIT VI」への申し込みと同時にRakuten WiFi Pocket 2Bを購入することで本体価格が1円になる。
新規やMNPのみならず、楽天モバイルからのプラン変更でもキャンペーン対象となる。
ビッグローブ WiMAX
ビッグローブWiMAXの最大の特長は1年契約できる点だ。
1年契約になるため3年契約のWiMAXプロバイダと比較すると割高だが、中途解約することを考えれば十分に安いレベルだ。
キャッシュバックキャンペーンのキャッシュバックも申込み月の翌月に貰えるため、他のキャッシュバックキャンペーンのように貰い損ねるリスクは小さい。
なによりビッグローブという老舗プロバイダの安心感もあるので、1年程度で考えているのならビッグローブ WiMAXをおすすめした。
なお、仮に3年使うと、GMOやカシモと18,000~23,000円の差となるのだが、月額に換算すれば500~640円ほどの差となる。これを高いとみるか安いとみるかである。
通常WiMAXを3年契約の2年目に解約すると14,000円の契約解除料が必要になるので、2年目に解約する可能性があるのならビッグローブにしておいた方が無難だろう。
加えて、もしビッグローブの固定回線などを利用しているのであれば、毎月200円安くなるので、多少差は小さくなるだろう。
そして、口座振替にも対応している点も特長の一つだ。