VAIO Zが復活!
VAIO Zがハイスペックな仕様で復活した。筐体の表も裏も全てがカーボンになっており、剛性もかなり高い。また、指紋も付きにくい加工が施されている。
重さは1kg前後と最軽量な部類ではないが、それはバッテリー駆動時間最大34時間など使い勝手を優先した結果のようだ。
価格もハイスペックで、調子に乗ってカスタマイズしていると50万円に達してしまう。一番安い設定にしてギリギリ20万円台というところなので、30~40万円位をイメージしておきたい。
液晶ディスプレイは14型で、フルHD(1920x1080)と4K(3840x2160)のいずれかを選択できる。特筆すべきは4Kパネルでノートパソコンの4Kパネルには珍しいノングレアになっている。
キーボードは、キーストロークも深くて打ちやすく、ThinkPadユーザーでも満足できる仕上がりになっている。また、店頭販売モデルのキーボードは「かな印字なし」になっており、かなりすっきりした見た目だ。もちろん直販モデルならカスタマイズでかな印字ありを選ぶこともできる。
外部ポートはかなり厳選されており、USB-Type-C(Thunderbolt4)が左右に一つずつと、HDMI、イヤフォン・マイクコンボジャックだけとなっている。充電はUSB-Type-Cで行うが、左右いずれに挿しても充電できるため、その点では使い勝手は良さそうだ。
CPUは、Core i7-11370H(3.30GHz)かCore i5-11300H(3.10GHz)、メモリは8GB、16GB、32GBから選べる。
2021年5月27日、法人向けのVAIO Zである「VAIO Pro Z」(VJPZ118)も受注開始されている。とはいえ、基本的にはVAIO Zと同じ製品だ。
VAIO Zの口コミレビュー
以下、VAIO Zの他サイトの口コミなどを紹介する。
PC Watch Hothotレビュー
Core i7-11375HのVAIO Z(フルHD)のバッテリー駆動時間の計測(PCMark 10 Battery Profile - Modern Office)では、15時間前後とかなり長く動作することが確認されている。
同じテストをDELL XPS13、VAIO SX14と比較して掲載されているがXPS13が9時間は、SX14が6時間半であることからもVAIO Zのバッテリー駆動時間の長さが窺える。
加えて、WiFi接続しながらテキスト入力などの画面を点灯させ続けた場合でも21時間動作することも確認している。LTEでも16時間と、やはり実用的なバッテリー駆動時間はあるようだ。
外部ディスプレイは、USB Type-C(Thunderbolt 4)やHDMIで出力でき、本体合わせて4画面表示を確認している。
キーストロークは1.5mmと深めで、かなり打ちやすいようだ。
電源ボタンには指紋センサーが一体化され、電源投入と同時に生体認証まで済む。顔認証にも対応している。
PC Watch 笠原一輝のユビキタス情報局
M1 Macbook Proなどとのベンチマークの比較が紹介されている。「比較用にCore i7-1185G7(TDP 28W)、Core i7-1165G7(TDP 28W)、1世代前の第10世代Core i7-1065G7を用意した」とあるが、どのPCを用意したのかは不明だ。
PC Watch
動画編集を仕事にする方の「Premiere Proを使った4K SDR素材の編集とエンコード」作業のレポートになっている。
Engadget 日本版レビュー
こちらもまだレビューという感じではない。実際のレビューは下の記事になる。
40万円弱の4Kモデルの開発バージョンをレビューしている。
BBench1.01を使ったバッテリー駆動時間の計測で8時間41分。
the 比較レビュー
バッテリー駆動時間は、4Kモデルで動作再生で6時間42分となっている。 PCMark 10 Modern Officeで10時間ちょっとと、十分といえば十分だが、なんとなく物足りない気もする。
上述したPC Watchのレビューでは、フルHDモデルでテストしており、PCMark 10 Modern Officeで15時間動いているので、やはり4Kモデルはかなりバッテリー駆動時間が減ることは覚悟しなくてはならない。
また、キーピッチの縦が実測で18.5mmと若干短いようだ。この程度であれば全く気にならないだろうし、実際打ちやすいキーボードに仕上がっているようだ。
ASCIIレビュー
まだレビューという感じではなく、カタログを実機の写真を交えて紹介している程度の記事になっている。
レビューとしてはこの記事となるのだが、肝心な内容は下ページに続く。
しかし、ASCII倶楽部の記事なので、有料会員のみが参照できる。
筆者が自腹購入するという話で、レビューとは言い難い。
そして、その続編が以下のようだ。こちらは商品が到着して開封の儀を行っている。とはいえ、それ以上の突っ込んだレビューはない。今後に乞うご期待というところのようだ。
ブログのレビュー
このブログの筆者のレビューのようだ。ベンチマークなどはないが、ざっくりとした使用感などが書かれている。
中でも気になったのが、「ハイパフォーマンスにすると右左のダクトからシューシュー音がしてびっくりします。割とうるさい感じ。なので標準モードにしています。」という表記。
VAIOのファンはどの機種もうるさい。Let's noteはかなり改善されてきているが、VAIOはどうやらまだまだなのかもしれない。
個人的にVAIOはファンがうるさいのは覚悟の上で購入する機種だと思っている。
また、バッテリー駆動時間に関する詳細なレビューもないが、かなり長持ちして使えそうな印象だ。
VAIO Z レビュー まとめ
さすがにVAIOのフラグシップという仕上がりだ。
5Gも搭載できるなど、現時点では必要な機能は全ててんこ盛りという感じだ。
バッテリー駆動時間も十分過ぎる長さだし、PD充電などにも対応し、モバイルPCとしては最高のモデルと言えそうだ。
パフォーマンスに関しては最新のCPUなのでいうまでもない。ただし、CPUがフル回転すると冷却ファンもフル回転するようで、それなりの音を発するようだ。
もともとVAIOのファンは決して静かな音ではないので、パフォーマンス重視で動かす場合にはそれなりの音は覚悟しておいた方がいいのだろう。
価格が最安モデルで260,700円(税込)~だし、カスタマイズしていれば40万円を超えることも多いはずで、決して安くはない。
それでも魅力的なPCである点は間違いなさそうだ。