M1 Macbookとは
M1チップというAppleがMacの為に設計開発したチップを搭載したMacBookが、M1 Macbookと呼ばれる。
そのため、M1チップを搭載したMacBookのパフォーマンスは高いにもかかわらず省電力であると、いいことづくめのMacBookだと噂されている。
もちろん、何事にもトレードオフがある筈で、必ずや欠点がある。
分かりやすい例で言えば、M1チップを使うことで、IntelのCPU向けのWindowsが動かなくなる。MacBookにWindowsをインストールして使っている場合には、全く不適切なMacBookとなる。
その他にも、IntelのCPUに依存した設計のソフトウェアは動作しない可能性もあるので、安易に乗り換えると使えない・・・ということになりかねないのだ。
その辺りを検証している人は多数いるだろうから、レビュー記事をまとめてみた。
そして、レビュー記事も、Intel系のWindows PCと比較すれば遙かに多いので、実際に買うのであれば、一通りさらっと目を通しておいて損はないだろうと思う。
なお、M1 Macbookといっても、MacBook AirとMacBook Proがあるので、それぞれ集めてみた。
M1 Macbook Airレビューまとめ
M1 Macbook Airの場合、Proと比較すればパフォーマンスよりは省電力に関する部分が気になるのではないだろうか。
単純にパフォーマンスの高いM1 MacBookが欲しいのであれば、MacBook AirよりMacBook Proを選ぶ筈で、MacBook Airを選んでいると言うことは、パフォーマンスに関しては二の次でいいという判断だろうと勝手に想像している。
MacBook Airならではの特長としては、ファンレスなのかな?と個人的には思っているので、発熱に関するレビューも興味あるところだ。ただし、現状、夏場ではないため、暑くなってからのレビューも気になるところだ。
このレビューの筆者が作業した際の、バッテリーの残量を計測しているが、Intelの2020年MacBookAirの場合は7時間程度だったのが、M1 MacBook Airでは10.3時間後に残量が0%となっている。やはり、およそ1.5倍くらいになっているようだ。
発熱に関しては、オフィス作業程度であれば熱を帯びることはないで、Intel版よりも発熱が抑えられているとのことだ。
実際にサーモグラフィーの画像も掲載されているが、Intel版の方がかなり赤くなっている。高負荷をかけても触れる程度の熱さには抑えられているようで、冷却ファンがなくても、概ね問題なさそうである。
また、M1 MacBook Proとの比較も掲載されているが、意外にも冷却ファンが搭載されているProの方が発熱が多いようだ。パフォーマンスがその分上がっているということなのかもしれない。
高負荷をかけた場合は、AirもProもどちらも40度近くまで上昇しているが、逆にいうと40度以上にならないように制御されている印象だ。
YouTubeで16時間以上再生し続けることができている。
M1 Macbook Proレビューまとめ
Macbook Airとは異なり、わざわざMacbook Proを選んでいる以上、パフォーマンスは気になる部分だろう。
ハイパフォーマンス下における省電力性能のレビューなども気になるところだろうか。
もちろん、ソフトウェアの動作状況なども気になると思われるが、プロフェッショナルな用途になればなるほど一般的なレビューではなかなか分かりづらいのが現実だろう。
Core i9搭載MacBook Proを上回る処理速度を発揮している。バッテリー性能もYouTube動画再生18.5時間と十分な長さを計測している。
出版社のレビュー故に、Appleに対する忖度が入っている可能性はあるが、なかなか印象はいいようだ。
毎日使用して大凡10~12時間くらいのバッテリー駆動時間となっている。同氏が持つIntel版が6時間程度とのことなので、だいたい2倍前後ということのようだ。
バッテリー駆動時間は18時間に達したようだ。同氏がもつMacBook Proが8.5時間であることから、2倍以上も長持ちしている。
M1チップに対応していないアプリは挙動が若干不安定で、バッテリーの消費も激しい傾向にあるようだ。
M1チップの課題
M1チップには、M1チップならではの課題がある。当然ながら、登場したばかりであるのでユーザーの声は反映されていない。
そのため、まだまだ足りない部分がある。
例えば、外部ディスプレイには1台しか対応していない。一応無理矢理2台以上で表示させる方法もあちこちで報告されているが、基本的には1台に制限されている。
eGPU(外付けGPU)にも対応していない。
また、M1チップはIntelのCPUを前提にしているBootCampを使ってWindowsをインストールすることができない。
仮想ソフトのParallelsもIntelのCPUが前提なので、M1では動作しない。ただし、「Parallels Desktop for Mac with Apple M1 chip」が開発されているようで、2020年2月現在Preview版が存在する。
このParallelsに、ARMプロセッサ用Windowsをインストールすることで、Windowsを動かすことはできる。
近いうちに、正式なバージョンが登場するだろうから、しばらくの我慢というところか。