W04は最大440Mbpsで、LTEにも対応しているルーター!
W04最大の特長は、下り最大440Mbpsの速度に対応している点だろう。
同速度に対応しているルーターは他にはWX03だけだが、W04はファーウェイ社製のWiMAX2+ルーターの特長であるauの4G/LTEにも対応している。
都市部以外や室内の奥まったところで利用することが多い人で、どうしても繋がらないと困るというのであれば、LTE対応しているW04がおすすめだ。
ただし、ご存じだとは思うが、LTEを利用すると、その月は1,005円高くなる。ちょっとしか使わなくても、沢山使っても同額が上乗せされる。
従って、どうしても必要という人以外はおすすめとは言い辛い。(ただし、現在は3年契約することでLTEが無料になる。)
W04とWX03を比較すると、やや分が悪い
最初に結論を書いてしまうと、W04とWX03をスペックで比較するとW04はやや劣勢な印象だ。
まず、重量が140gとやや重い。
WX03が110gと軽いので、比較するとどうしても重く思える。筆者はWX01を使っているが、これは97gなのでW04と同時に持つとかなり重く感じてしまう。
それでもiPhone 7が138gであることを考えると決して重いわけではない。恐らくカバンに突っ込んでしまえば、気にならない程度ではある。
そして、大きさはややぶ厚い印象だ。恐らく最近のスマホならここまで厚いものはあまりないだろう。そのくらい厚い。
ただ、縦長になっているので、ズボンのポケットに入れるなら入れやすい。ジーンズのポケットだと、若干はみ出るくらいの大きさだ。重さがそれなりにあるのと縦長のデザインが災いしてシャツの胸ポケットに突っ込むのは微妙かもしれない。そういう使い方をするならWX03の方が薄くて軽いので良さそうだ。
それから、よく言われているようにW04のバッテリーの持ちはいまいちだ。
いまいちだというのはWX03と比較した場合であり、連続通信時間は約540分(ノーマルモード)となっているので9時間前後は使えるから十分と言えば十分だ。WX03と比較しなければ全く問題ないだろう。
バッテリー駆動時間に関しては、パフォーマンス設定ができ、バッテリーセーブモードやノーマルモードを使うことである程度は持ちがよくなる。しかし、ハイパフォーマンスモードに関しては、あまりよくない印象だ。
ところで、W04は、下り最大440Mbpsに対応している。ここまで速度が出ることはまずないのだが、それでもノーマルモードだとあまり速度が出ない印象だ。従ってどうしても速度は速くなくちゃダメ!という人はハイパフォーマンスモードにする必要がある。ハイパフォーマンスモードでの連続通信時間は約390分、6時間半くらいと、ノーマルモード時より3割くらい減ってしまうが、恐らく一日使えるかな?というくらいではある。
バッテリー容量がWX03よりは劣るため、この点は仕方ないのかもしれないが、重さが重さであるから、もう少し頑張って貰いたいところだろう。
W04の通信速度レビュー
W04を@niftyからお借りできたので、折角なので通信速度を計測してみた。
予めお断りしておくが、速度に関しては参考値だ。速度計測方法によって全く異なる結果になるので、この数値はほとんど当てにならない。
同じ地点、同じような時間帯で計測しても全然違う数値がでるのだから、別の地点、別の時間帯に計測した場合などのことは全く予測がつかない。
今回はBNRスピードテスト計測した結果を紹介する。他のサイトなどでも計測したが、あまりにもバラバラなので、かえってややこしいだろうと思うので、BNRスピードテストの分だけを紹介している。
5回計測して、最も速かった結果と、最も遅かった結果だ。ノーマルモードで計測している。
他のツールで測定したよりは遅めの結果だが、中でもBIGLOBEからのダウンロードが極端に遅く、それが足を引っ張っている印象だ。それ以外はさほど遅い印象はなかった。
たまたまBIGLOBEのサーバーが遅かったのか、BIGLOBEのサーバーまでのルートに問題があるのか分からないが、ルーターの問題と言うよりはサーバー側がボトムネックになっていると思われる。
ノーマルモードだから遅いのかな?ということで、ハイパフォーマンスモードもでも計測してみた。
その結果は、全てノーマルモードよりも速かった。画像で紹介しているのが最も速い結果だ。これを見るとノーマルモードより少し速い程度だが、5回計測した結果、10Mbpsを切ることはなく、安定して、そこそこの速度が出ていた。
この結果を見ても分かるように、BIGLOBEからのダウンロードが足を引っ張っている。通信速度に関しては、ハイパフォーマンスモードにすることで安定的に速度が出るように思う。
先述の通りその分バッテリー駆動時間が減るので、ノーマルモードと比較してもそんなに遅い印象はないので、バッテリーが気になるのであればノーマルモードで問題ないだろう。ノーマルモードの場合、時々極端に遅くなることがあるということだろう。そうでない限りは問題なさそうだ。
比較として筆者が日頃使っているWX01(ハイパフォーマンス)でも同条件で計測したのだが、概ね8~10Mpbsだった。やはりW04の方が速いようだ。
更に、フレッツ光(@nifty)+WiFiでBNRスピードテストで計測すると13~20Mbpsの結果となった。W04を使った場合と、同等か若干速い程度で誤差の範囲といえそうだ。状況にもよるだろうが、わざわざ光回線を引かなくてもWiMAX2+で同等の速度が出ていると言えそうだ。
W04はこんな人におすすめ
W04はUSB Type-Cの充電ケーブルに対応している。今後のUSBはType-Cが中心になっていくのだろうから、そういう意味ではいいのだが、現時点でType-C対応機種を持っていないような人は、これだけのためにケーブルを持ち歩く必要はあるし、100均などではまだまだ入手しづらいので、人によって善し悪しがあるところだろう。
では、W04はどんな人におすすめなのか?を考えてみると、
- 縦型のデザインが気に入った
- au 4G LTE必要
のいずれかではないだろうか。それ以外の点ではWX03の方が使い勝手は良さそうだ。
縦型のデザインは、ズボンのポケットやカバンの隅に突っ込むにはなかなか良さそうだ。
ところで、W03では LTEとWiMAX2+のCAで最大370Mbpsに対応していたが、W04でも一応は対応しているようだ。
ただし、このモードに対応しているエリアはかなり限定的で、しかもそのエリアでは最大440Mbpsに対応しているので、実際に使う機会はないだろう。今後対応エリアを拡大するとのことではあるが、あまりメリットがあるようには思えない。
au 4G/LTEについてはWiMAX2+エリア外の時に補完的に使うということになるだろう。別途オプション料として1,005円/月が必要だが、auスマートバリューmineに加入している場合は、無料で利用できる。
ちなみに、auスマートバリューmineとは、対象のデータ (パケット) 定額サービスに加入のauスマートフォン/auケータイとWi-Fiルーターとセットで利用することで、auスマートフォン/auケータイの利用料金から毎月最大934円を割り引くサービスだ。
恐らく、スマホでLTEを使っているんだから、W04でLTEを使っても別途料金はいただきませんという趣旨だろうと思われる。
余談だが、NFCを使ってWiFi利用するのはなかなか便利だ。筆者の場合NFCの設定をOFFにしていたので、なかなかうまくいかなかったのだが、設定をONにしたら簡単に接続することができた。