「激安パソコンを紹介してよ!」
パソコンの値段も随分安くなったが、それでも高いと感じる方は多いようで、もちろん、それなりの価格はするわけだから、当然ではあろうか。
筆者の周りにも「激安ノートパソコンってない?」とか「格安なパソコンを紹介して!」なんていう、かなりぼんやりした質問をする人が少なからずいる。
このような大雑把な枠組みでパソコンを探している方は、概ね、仕事や趣味でパソコンを使いこなそうと言う方ではなくて、スマホの代替手段的な使い方をするようなイメージなのだろうと思っている。
今時は子供がパソコンを学校で使うくらいだから、子供が自宅で使うようなパソコンが欲しいというニーズもあるようだ。自宅のパソコンは仕事で使う人も少なくないが、仕事に使うパソコンを子供に使わせたくないので、子供用に格安なパソコンを一台買おう!ということのようだ。
ところで、激安パソコンを買いたい人という人は、上記の条件に当てはまる可能性は十分あるのだが、一方で格安パソコンを買いたい人が上記のような用途を考えているかというと、そうでもなくて、格安という文字からもわかるように、比較的安いパソコンを求めていて、そんなにいいパソコンが欲しいわけでもないんだけど、こういう作業に使えるパソコンで安いのが欲しいという方も多いだろう。
こうなると、もうピンキリなので、1人1人の目的を聴いてみないと、どんなパソコンをおすすめしたらいいのか分からない。
というわけで、ここでは、どちらかというと、激安パソコンと言うか、パソコン全体の中で、格安な価格帯のパソコン、だいたい3万円台~5万円くらいのパソコンをイメージして紹介していきたい。
3万円~5万円くらいといえば、昔のネットブックのような価格帯だから、さすがに、動画の編集とかは厳しいだろうが、エクセルを使ったり、ワードで文章を書いたり、ネットショッピングしたりという用途なら、最近のパソコンの機能を持ってすれば、余裕でこなしてくれる筈だ。
スマホの延長線上の激安ノートパソコンならクロームブック!
スマホやタブレットでが文字入力が面倒だからパソコンが欲しいという程度のニーズなら、おそらくは、ネット通販で買い物をしたり、メールをしたりする程度だろう。
このような方なら、クロームブックでも十分だ。
クロームブックについてはコチラで詳細を紹介しているが、 簡単にいってしまえば、ブラウザしか使えないパソコンだからネットに繋がらないと何もできないパソコン・・・というとやや語弊もありそうだが、イメージとしてはそんな感じだ。上記の条件だと、ブラウザ以外のソフトを使うことがない方がほとんどだろうから、問題なさそうだ。
また、例えば小学生がパソコンを使う場合は、ブラウザでちょっとした検索をする程度のようだから、そういう用途にはぴったりでは無いかと思う。
クロームブックは、WindowsでもMacもでないから、余計なソフトをインストールしたくてもできないので、変なソフトをインストールして動かなくなったりと言うこともない。
ただし、クロームブックの場合、恐らく周りに使っている人はいないだろうから、トラブルになったときに、誰かに頼ると言うことはできない。そのため、ある程度は自分で解決できるだけの知識やスキルが必要になるという点において、なかなか障壁がありそうだ。
そういう意味では、普段パソコンを仕事で使ってる人が、子供や配偶者用に買うという感じだろうか。バリバリ使っている人なら、リモートデスクトップを使うなどすれば、もう何でもできてしまうのだが、こういう使い方をする人は少数派なのかもしれない。。
それはともかく、クロームブックは、概ね3万円台で購入できるし、何よりスマホやタブレットのように、一瞬で起動してくれるから、多くを求めない人には、おすすめではある。Evernoteなどであればアプリも使えるので、案外使えるのではないかとも思う。筆者もものは試しにとASUS Chromebook Flip C100PAを買ったので、機会があれば、コチラで紹介してみたい思っている。
そうはいっても、なかなか、初心者の人にはおすすめできないというのは先述の通りだ。
それに、このような用途なら、タブレットでもいいわけだったりする。実際、我が家では、子供には、使わなくなったMicrosoftのSurfaceの初期型を使わせているが、それで事足りている。
逆にタブレットなら、タッチ画面に対応しているので、子供にはむしろ使いやすいようだから、あえて格安パソコンを買うのではなくて、タブレットにキーボードを付けるとか、2in1パソコンを買うなんてことも選択肢としてはありそうだ。
なお、タブレットとなると、上述の通りSurfaceなどが選択肢に入ってくるかとは思うが、Windowsタブレットは、アンドロイドやiPadなどのいわゆるタブレットとは使い勝手は異なってくるので、その点は予め理解しておきたいところだ。もちろん、価格も高めになるので、激安・格安パソコンを探している人向けとは言い難い。
激安ノートパソコンの決定版はこれ!
あまり、コンシューマー向けとしてはあまり人気はないようだが、HPのパソコンは、格安パソコンが常にある。
激安ノートパソコンは、概ねスペック的には決まっていて、CPUはCeleronで、SSDではなくてHDDが搭載されていて、液晶は14~15インチで、バッテリーではあまり長時間使えないし、重量もそこそこあるので、自宅の中での持ち運びくらいまでしかできない。こんな感じだ。
で、HPもこういうスペックのパソコンが常にあり、時期にもよるが、3万円を切ってることも少なくない。従って概ね3万円台で購入は可能だ。
そのようなパソコン以外に、格安パソコンとして開発されたパソコンもある。
それが、HP Stream 11-d000です。
HP Stream 11
このパソコンは、最初から低価格で売ることを目的に開発されているから、直販で25,800円という激安ノートパソコンとなっている。激安ノートの決定版といってしまってもいいだろう!
価格は激安で、ぱっと見、おもちゃみたいに見えるかもしれないが、実は結構しっかり作られている。
バッテリーは、8時間ほど持つという公称だが、実際に7時間くらいは動くようだ。重さも1.26kgだから、激安ノートパソコンとは言えない仕上がりになっている。ただし、液晶は非光沢1366x768でタッチパネルではない。
そしてこのパソコンのいいところは激安価格なのに、Windows8.1が動いていると言うことだ。先のクロームブックだと、良くも悪くもWindowsが動いていないが、これは、Windowsの動くノートパソコンなのだ。
CPUは、Celeron N2840、32GBのeMMCとなっているが、このあたりもおおよそクロームブック同等といえる。となると、動作の機敏さは恐らくクロームブックより劣ると思うが、Windowsが動いていてくれる安心感が初心者にはありがたいだろう。
Windowsが動いているのだが、ディスク容量が32GBしかないので、使い方としてはクロームブックと同じように、データを保存する場合は、クラウドサービスを利用するなり、NASを利用するなり、外付けのストレージを用意する必要はある。
1円パソコン
最後に紹介しようと思うのが、いわゆる1円パソコンとか、0円パソコンという、激安パソコンだ。
かつて、イーモバイルのネットブックで一世風靡したのを覚えている人も多いだろう。今は、あまり目にすることもなくなったが、かつては、イーモバイルを契約すればパソコンを1円で買えるというキャンペーンをよく見かけたものだ。
ネットブックというものがなくなって、そのようなキャンペーンもなくなったのかというと、そうでも無くて、未だ健在だ。
ネットブックの場合、遅すぎて実はあまり使い物にならないなんてことも多かったが、今では、上述の通り最安水準のパソコンでも、一般的な用途なら十分使えるだけのスペックをもっている。
ネットブックの頃から人気だったのがASUS。そして、今でもやはり人気は顕在だ。
先述のとおり、1円パソコンというと、イーモバイル、現在のワイモバイルの専売特許のようなものだったが、今は、やっていないようだ。
Nexus7などタブレットのキャンペーンは比較的多くあるのだが、パソコンとの組み合わせとなるあまり多くはない。
そんな中、今最も人気なのが、GMOとくとくBB WiMAX2+との組み合わせのキャンペーンだ。時期によって対象機種はことなるが、在庫は決して潤沢にあるわけでは無いようで、思っているよりは早くキャンペーン終了となることがよくあるので、興味のある人は急いで決断した方がいいだろう。
Eeebookなどは、キャンペーンが開始後1ヶ月も経たず在庫切れとなった。