WiMAX2+のLTEオプションはギガ放題でも速度制限のリスクがあるので要注意!
WiMAX2+のルーターはau 4G LTE通信に対応している。このルーターを使うとau 4G LTE網でLTE通信を使える。
WiMAXは2.5GHz帯の周波数を利用していることもあり、建物の中などはエリア内でも繋がりにくい。一方でLTEは800MHz帯を使用しており、だいたいどこでも繋がる。そのため、WiMAXが繋がらない場合でも、LTEが繋がるというケースは少なからずあるのでそのような場所によく行く人なら検討してみる価値はありそうだ。
そこで、ここではこのWiMAX2+のLTEオプションについて考えてみる。
LTEオプションとは、WiMAX2+エリアの圏外でau 4G LTE通信に対応したルーターで、au 4G LTE通信するオプションプランだ。
設定した月のみ課金され1,105円/月となっている。日割はない。ただし、3年契約すると無料になる。また、WiMAXは現在ほとんどが3年契約ことから実質的には無料と言えそうだ。
通信速度は、au 4G LTEでは、下り最大75Mbps、上り最大25Mbps、au 3Gは下り最大3.1Mbps、上り最大1.8Mbpsであり、LTE回線としてはちょっと遅めだ。800MHz帯を使用するので仕方ないところではある。その代わりWiMAXとは異なりだいたいどこでも繋がる筈だ。
ところで、速度制限であるが、ハイスピードプラスエリアモード(LTE回線)でのデータ量が7GBを超えた時点で適用される。
これはギガ放題プランを利用していても適用され、また、ハイスピードモード(WiMAX2+回線)の通信にさえ適用されてしまうので注意が必要だ。
ギガ放題プランでWiMAX2+で通信を行うのなら、ハイスピードプラスエリアモードではなく、必ずハイスピードモードに設定しておかないと速度制限対応になってしまうということだ。
ハイスピードプラスエリアモードは、どうしても繋がらない場合などに都度都度切り替えて使うようにするべきだろう。
WiMAX+5Gでは制限が緩和されておりスタンダードモードに影響はない
WiMAX2+では上述したとおりハイスピードプラスエリアモードで7GBを超えた場合通常モードでも速度制限がかかっていたが、WiMAX+5Gでは標準のスタンダードモードへの制限は無くなっている。
従って、800MHz帯を使った通信で上限(WiMAX+5Gでは15GBに増えた)を超えても、スタンダードモードでは速度制限はかからず通常通りの速度で通信できる。
WiMAX2+のLTEオプションを契約するか否か?!格安SIMにする?
まず、LTEが本当に必要かどうかだ。
地方に、特に人里離れたところに行くことが多いのであれば、LTEは必須かもしれない。だが、都心部だけを移動するなら、WiMAXで十分事足りそうだ。ただし、WiMAXは建物内がやや苦手であるため、都心部といっても案外繋がらないところは多いため、行動範囲をよく考えてみる必要はある。
LTEが必要な場合、頻度だ。毎月使うというのなら、格安SIMを考えてみるのは悪くないが、数ヶ月に一度というのであれば、LTEオプションで十分対応できるし、その方が安いだろうし、面倒もない。
LTEオプションの速度制限対象になる月間7GBを格安SIMで契約すると2,000円前後するので、そういう意味ではLTEオプションの方が安い。
このあたりまで考えて、LTEオプションをつけるか否かを検討してみるのはどうだろうか。
グローバルIPアドレスのオプション
WiMAX2+では、現在IPアドレスはグローバルIPアドレスが割り当てられておらず、オンラインゲームやVPNなどが利用できない場合がある。
しかし、UQ WiMAX、so-netなどでは、グローバルIPアドレスオプション(96円/月)で利用できるようになっている。
全てのプロバイダーで対応してるわけではないようなので、必要な人は、対応しているプロバイダーを選択しよう。
WiMAX機器を複数持っていて、それらを使い分けたいと人は、UQ WiMAXのWiMAX機器追加オプションやファミ得パックがあったが、これらはWiMAX2+では利用できない。
なお、プロバイダーによっては、契約時に、セキュリティなど有料オプションがお試しということで無料でついていることがある。
これを放置しておくと、そのオプション料金を請求されることになるので、翌月以降など解約できるタイミングですぐに解除しておく必要がある。
このようなこともあり、契約後3ヶ月くらいの請求金額はよく確認しておくことをおすすめする。