NifMoは、老舗プロバイダである@niftyの格安SIMのサービスだ。
NifMoは、上位MVNEにNTTcomを採用している2次事業者だ。
格安SIMとしては後発組で、いろいろと差別化を行ってきたが現状、中途半端な状態だ。NifMoバリュープログラムも2020年1月15日で終了するなど、今では特に特長の無い格安SIMだ。
格安SIMとしては、まず価格面では、3GBで900円であるため最安クラスだ。
さらに@niftyで光回線を契約しているのであれば、まるっと割(ネット+スマホ)として@nifty基本料金200円/月が割り引かれるので、格安と言える価格だろう。
格安SIMは、ドコモの回線を使用するので、一見どのMVNOを使っても全く変わりは無さそうだが、実は、MVNOによって、だいぶ回線速度などは変ってくる。回線自体はドコモなのだが、ユーザーの裁き方などはMVNOが行うのだ。従って、異業種の企業がMVNOとして格安SIMを販売している場合、そのあたりの経験不足故に、十分な回線速度が出ないケースはよくあるのだ。
ところが、@niftyは、なんと言っても日本でも有数の老舗プロバイダであるからして、そのあたりは一つ二つ頭が抜けてるのはいうまでもない。やはり安心度は、こういうプロバイダー業を行っている会社の方が格段に高い。
従って、ココまでの紹介でも十分NifMoはおすすめできるのだが、NifMoには他の格安SIMにない特長がある。
それが、とだ。
NifMoバリュープログラムは、専用アプリを経由して提携ECサイトで買い物をすると、利用金額の最大10%を@niftyが通信費用から割り引いてくれる。こういうプログラムの場合、あまり有名でないショップが多くて、使えないことが多いが、NifMoバリュープログラムでは、東急ハンズやYahoo!ショッピングなども含まれているため、多くの人にとって役立つ可能性が高い。
実際、ユーザーの中には1万円を超える還元額を得ている人もいるそうだ。これは例外だろうが、それでも2015年6月の平均還元額が694円に達しているそうだ。1万円というようなヘビーユーザーが平均還元額を引き上げてるのは間違いないだろうが、それでも誰もが300~500円の還元を受けている可能性は十分にある。であれば、ほとんど無料に近い価格でSIMが利用できてしまうわけだ。
7月には飲食店での支払額も対象になるなど、サービスはまだまだ拡張するようだ。
また、当初Androidアプリしかなかったが、現在はiPhoneのiOSにも対応している。
もう一つの特長のNifMoコネクトは、WiFiスポットや自宅の無線LANとLTEを自動で切り替えてくれるアプリだ。
NifMoは契約すると、WiFiスポットも使えるようになる。BBモバイルポイント (SSID: mobilepoint / mobilepoint1 / mobilepoint2) が対象で、マクドナルドなどで使える。
一度WiFiを登録しておくと、そのWiFiが使えるところに入れば、自動的にLTEからWiFiに切り替えてくれるのだから、WiFiポイントにいる時間が多い人は、かなり通信量を節約できそうだ。
ただし、WiFi接続については、注意点がある。
NifMoのWiFi接続は、このNifMoコネクトというアプリ経由で接続する必要がある。ブラウザのログイン画面からBBモバイルポイントに接続すると、追加料金が発生してしまうので、注意が必要だ。
さらに、iOS 9の場合、BBモバイルポイント接続時に、システムが自動的にログインページを表示される。
そして、ログインページが表示されたら、右上の[キャンセル]をタップの上、「Wi-Fiネットワークmobilepointはインターネットに接続されていません」というダイアログで[インターネットに接続せずに利用]をタップする必要があり、ログインページからのログインしてはいけない。
その後、ホーム画面に戻りNifMoコネクトを起動すると、通常通り使えるという、少々面倒臭いし、かなり怪しい。このあたりは改善してもらいたいところだ。
格安SIMのみならず、高速モバイルデータ通信の場合、3日間の速度規制が一般的になっている。
格安SIMの場合、この規制があることで、実際には、月間のデータ量を消費できなくなったり、繰り越し機能があってもほとんど意味が無いことになりかねない。
この点において、NifMoの場合、規制が比較的緩い。
一般的なMVNOの格安SIMの3GBプランの場合366MB/3日というのが多いが、NifMoでは1日で650MBとおよそ5倍ほどになっている。
そのため、繰り越し機能もある程度調整すれば利用できそうだ。
NifMoでんわというオプションサービスがある。
これは、月額1,300円で国内通話がかけ放題になるサービスだ。
ただし、この通話はIP電話となる。そのため、フリーダイヤルやナビダイヤル、緊急通報用電話番号などには発信できない。
発信専用サービスで発信は専用アプリで行い、着信は通常の音声回線を使用する。そのため、音声通話対応SIMでないと申込みできない。
また、NifMoでんわは海外ネットワーク経由となるらしく、相手の通信会社によっては、非通知などになってしまう等があるので注意が必要だ。なお、相手が不在だった場合、アプリがSMSで電話をかけた旨を通知する機能がある。
NifMoでんわには、国内だけでなく海外への通話もかけ放題になるサービスもある。こちらは月額2,700円となる。
NifMoでんわで通話した場合、IP電話であるため、データ通信量が消費される。おおよそ1.5MB/3分位かかるようなので、かけ放題だからといってずっと話していると、速度制限されてしまう可能性はある。ちなみに一般的にIP電話の場合、速度制限がかかっていても通話自体はさほど問題ないとは言われている。もっとも、WiFi接続している状態であれば、データ量は消費されない。
NifMoでんわはIP電話であるため、尚且つ、海外ネットワーク経由で通信されるため、品質はあまり期待できない。家族や友達と話すのであれば問題ないが仕事の電話など使う場合は注意が必要だろう。
また、IP電話にもかかわらず音声通話対応SIMでないと申込みできないため、基本料金は高めになる。3GBプランで利用しても、月額2,900円となるため、格安スマホの中では決して安いとは言えない。
これらの点は注意しておいた方がいいだろう。
「@nifty接続サービス セット割」で@niftyの接続サービス(固定回線)を利用中の方は基本料金から220円/月割り引きされる。例えばデータSIM3GBプランでは、Nifmoが990円/月だが、@nifty(固定回線)を利用している方なら、ココからさらに220円割り引かれるので、770円/月となる。
プラン名 | 通信量上限 | 月額料金 |
---|---|---|
3GBプラン | 3GB | 990円 |
7GBプラン | 7GB | 1,760円 |
13GBプラン | 13GB | 3,080円 |
30GBプラン | 30GB | 3,960円 |
50GBプラン | 50GB | 5,280円 |
SMS対応:165円/月
プラン名 | 通信量上限 | 月額料金 |
---|---|---|
3GBプラン | 3GB | 1,760円 |
7GBプラン | 7GB | 2,530円 |
13GBプラン | 13GB | 3,850円 |
30GBプラン | 30GB | 4,730円 |
50GBプラン | 50GB | 6,050円 |
国内通話料:22円/30秒
SMS送信料:送信:3円/通~ 受信:無料
機種名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
SHARP AQUOS sense6 6GB/128GB | 46,860円 | |
SHARP AQUOS sense6 4GB/64GB | 42,130円 | |
SHARP AQUOS wish | 32,560円 | |
ASUS Zenfone 8 8GB/128GB | 72,820円 | |
OPPO Reno5 A | 43,780円 | |
OPPO A55s 5G | 33,660円 | |
Motorola edge 20 fusion | 42,680円 | |
Motorola edge 20 | 52,580円 | |
Motorola moto g50 5G | 31,680円 | |
Motorola moto g31 | 25,080円 | |
Motorola moto e7 | 19,580円 | |
Motorola moto e7 power | 15,730円 | |
NEC Aterm MP02LN | 12,980円 |
スマホセットで、且つ、スマホ代金の一括払いを選択した場合は、商品配達時に現金での支払となる。
クレジットカードでの支払などには対応していない。
NifMoでは申し込んだ時のSIMカードのタイプを変更(データ通信専用SIMカードから音声通話対応SIMカードへの変更など)はしたくてもできないので、データ通信専用でSMSの有無は購入時によく考えておいた方がいいだろう。
一度解約してから、再度契約しなおさなければならない。従って、キャンペーン等で月額の割引を受けていた場合でも残念ながら一度リセットされてしまう。
音声通話のタイプの場合は、一旦解約すると、電話番号も変ってしまう。
ただし、SIMカードのサイズの変更はできる。以前はサポートセンターに連絡する必要があり少々面倒だったが、現在は、サポートページから変更の申請ができるようになっている。
NifMoには、NifMo解除ページがWEB上にあるので、その中で、解約することができるので、簡単だろう。申請日から2週間後に解除されることになるので、早めの対応が必要なのは注意が必要だ。
なお、解約の場合は、@niftyのIDも使えなくなり、Nifmoのみをやめる場合は、解除というようだ。
また、解約月の日割りはない。
筆者自身の主回線は、ドコモのFOMAを使っていて、本当はコチラをスマホに変えるつもりだったのだが、どうせなら、新しいiPhoneが出てからにしようということで、それまでのつなぎとして、NifMoを契約した。
スマホは初めてでは無くてソフトバンクでiPhone4、iPhone5をちょうど一年前まで使っていたので、4年はスマホとガラケーの2台持ちだった。妻がソフトバンクだったので、ソフトバンク同士なら通話無料ということで、2台持ち歩いていたのだが、妻がドコモにMNPしたことで、その役目を終えたこともあって、一旦ソフトバンクを解約してみたわけだ。
スマホの無い生活を一年してきたわけだが、多少の不便を感じることは月に1~2回はあるものの、基本的には、無くても問題ないレベルだったので、そのままガラケーだけで過ごしてきた。
ところが、昨今のスマホが当たり前になった状況と、仕事柄スマホを全く触らないのはどうかという気にもなってきて、スマホに変えることにしたわけだ。
そんなわけでNifMoを申し込んだ。データ通信だけで、SMSなし、富士通ARROWS M01のスマホセットだ。
沢山ある格安SIMの中からNifMoを選んだ決め手は、筆者が、@niftyの光回線を使っているため月額200円安くなることとスマホセットなら更に200円安くなるため2年間は500円で、月3GB使えること、そして、キャッシュバック5,000円のキャンペーン中であることだ。要するに、筆者にとってNifMoが一番安くなりそうだったからだ。
もちろん、回線速度に関しても、NifMoの評判が悪くないと言うこともある。
MVNEを間に挟んではいるが、上位MVNEはOCNのNTT PCのようで、このMVNEの下流のMVNOは総じて速い印象があるし、そもそも@niftyという最古参のISPの一つが運営しているわけだから、そんなに遅くなることは無いだろうという判断だ。恐らく、速度な問題が長期化することがあれば、プロバイダー業にも影響が出るはずだから、そんなことは@niftyとしてはしない筈なのだ。というわけで、NifMoを選んだ。
ということなのだが、正直、そこまで真剣に考えたわけでもなくて、DMMも試してみようかとかも思っていたりはしている。
それはさておき、申し込んだのは、2015年6月8日の午前10時頃だ。簡単な申し込み確認のメールが届くが、スマホの代金などの明記はないし、支払方法などに関する明記も無いので、あまり親切とは言えない印象だ。
スマホは一括払いにしたのだが、クレカを使えるのか?とこの時点で気になったわけだが、前述の通りメールに記載は見当たらなかったので、NifMoのサイト内をくまなく検索してようやく支払は現金での代引きだけとなっていることを知ることに至った。
6月10日午前、ようやくステータスが「配送依頼済」になった。進捗状況に関しては、管理画面である程度の確認はできるようにはなっている。ちなみに、発送はクロネコヤマトだ。
10日の午後10時前に、出荷の案内メールが届き、翌11日に配達された。